スキリゾートや温泉地として知られている湯沢町のすぐ隣にあるのが、十日町市です。
十日町市は新潟県の南部に位置し、国内有数の豪雪地帯に指定されています。
そんな十日町市で有名なスポットが「清津峡」です。
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清津峡ってどこにある?
清津峡は上信越高原国立公園内にあり、日本三大峡谷として知られています。三大峡谷は他に富山の黒部峡谷と三重の大杉峡谷です。
清津峡は清津川が形成して作られた峡谷で、新潟県の十日町から湯沢町に位置しています。
渓谷ってよく耳にするけれど、峡谷がなんなのかご存知ですか。峡谷は渓谷よりも更に深い谷のことです。谷の断面はV字になっていてV字谷とも言われるそうです。なんだか難しそうですが、とりあえずとても深い谷のことを言うようです。
★代表例
・渓谷:等々力渓谷(東京)、秋川渓谷(東京)、ユーシン渓谷(神奈川)、西沢渓谷(山梨)…etc
・峡谷:鳴子峡宮城)、(黒部峡谷(富山)、昇仙峡(山梨)、高千穂峡(宮崎)…etc
・大峡谷:グランドキャニオン
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清津峡トンネルへのアクセス!
その清津峡にあるのが清津峡トンネルです。
清津峡は12km以上もある峡谷ですが、その一部にトンネルがあります。2018年にリニューアルしてからは観光スポットとしてとても人気が高いです。
そんな清津峡トンネルへは越後湯沢駅からバスで行くことができます。
ただし、バスの本数がとても少ないので、帰ってくるまでとても時間がかかります。清津峡はトンネルしか見る場所がないので、時間をつぶせる場所もありません。行ったのが冬だったせいもあるのかもしれませんが、他には何もない場所でした。やることがないどころかコンビニもありません。
なので、行くとなったらある程度、覚悟をした方がいい場所です。運転ができるならバスよりも車で行くことをおすすめします。のんびりする旅には向いている観光地ですが、予定がびっしりの旅には向かない場所です。
★越後湯沢駅からのアクセス
【バス会社】南越後観光バス
【行き先】森宮野原駅
【乗車停留所】越後湯沢駅前
【降車停留所】清津峡入口
【所要時間】25分
【運賃】大人500円(片道)※現金払い
【本数】1日5本
★南越後観光バス時刻表(越後湯沢駅〜清津峡入口)
【越後湯沢発】7:15*/10:30**/13:10/15:10/17:05
【清津峡入口発】9:17/12:12/15:57/17:57
*:土日祝および8月13日-16日、12月29日~1月3日間運休。
**:土日祝および8月13日-16日、12月29日~1月3日間運行。
また、冬期は「雪国豪雪ライナー」という予約制のバスが運行しています。
雪国豪雪ライナーは越後湯沢駅から松之山温泉里山ビジターセンターをつなぐバスで、清津峡渓谷トンネル駐車場にも停車します。このバスは予約制なので事前予約が必要です。
【停留所】
越後湯沢駅/清津峡トンネル駐車場/瀬戸口バス停/松之山温泉街里山ビジターセンター/松之山温泉スノーパーク
【運行期間】2022年の場合
12/17(土)〜1/29(日)の土日祝・12/28~1/3
【運賃】大人子供同額1,000円(片道)/0-2歳:無料
【予約方法】インターネット
【予約締切時間】出発の1時間前
★雪国豪雪ライナー時刻表
【越後湯沢駅発 松之山温泉スノーパーク行き】9:05/13:45
【清津峡渓谷トンネル駐車場発 越後湯沢駅行き】11:55/16:35
バス停からトンネルは30分!時期によっては送迎車が出る!
清津峡入口のバス停は、本当に何もないところにあります。周囲は田舎で何かがあるようには思えないような場所です。真冬に行ったせいなのか、余計に不安になる様な場所でした。
清津峡入口のバス停から清津峡トンネルまでは徒歩で約30分かかります。ただし、時期によってはトンネルまでの無料の送迎車がでます。私が行ったのは2月の上旬でしたが、バスの到着時間に合わせてワゴン車が迎えに来ていました。
運転手さんによると、雪崩が起きやすい時期は送迎しているとのことでした。行きも帰りもバスに合わせて、送迎車が出ているのでその時間に行けば乗ることができます。人数が多い場合は何往復もしてくれるので、必ず乗れるようでした。
★無料送迎車
【区間】清津峡バス停〜清津峡トンネル(清津峡第1駐車場)
【時期】2023年1月28日-2月28日
【料金】無料
※詳細は公式HPに掲載されます。
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駐車場からトンネルまでは数分でした。とても近いので迷うこともありませんでした。
トンネルまで行く途中に「エントランス Periscope」という施設にトイレがありました。冬期なのでトイレのみ利用が可能でしたが、夏場はカフェ、売店、足湯があるところのようです。
★エントランス Periscope
【営業時間】9:00-16:00
【営業期間】4月〜11月(冬期休業)
【施設】1F:売店、カフェ/2F:足湯
清津峡トンネルは有料で営業時間が決まっています。
無料で何時でも入れる場所なのかと思っていました。
★清津峡渓谷トンネル
【営業時間】8:30-17:00(最終受付16:30)※冬期は時短の可能性あり
【入場料】大人1,000円/小中学生400円
【支払い方法】現金 or クレジットカード
【駐車場】155台
【トイレ】エントランス施設、トンネル内
とにかく長くて怖い!全長750mのトンネル!
ひとことで言うとトンネルが嫌いな人にはおすすめできません!
清津峡トンネルは全長750mもある長いトンネルです。そこを徒歩で歩かないといけないんです。
当日なんとなく見つけて急にここに行ったので、トンネルの長さを知らずに行きました。私自身はトンネルが嫌いなので、徒歩でこんなに歩かないといけないというのを知ったのは現地でした。
とりあえず怖いです。
トンネルが平気な人にとってはなんでもないただのトンネルだと思いますが、苦手な人にとってはとにかく苦痛でしかない場所です。トンネルの途中途中では変な音が流されていて、それがまたお化けが出そうな感じの音なんです。周りに人がいてもただただ怖く不快でした。小さな子連れでは絶対に行けない場所です。
とにかく怖く何かが写りそうなのでトンネル内の写真は1枚も撮りませんでした。トンネル内の雰囲気は以下のHPで見れますのでご確認ください。
トンネル内とは思えないアートな空間!
トンネル内には3つの見晴所があります。
見晴所というのはトンネルの奥の景色が見えている場所のことです。季節によって色の違う景色を堪能できます。
見晴所のメインがこちらです。
清津峡トンネルは2018年に行われた第7回大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレで改修されました。トンネル全体が中国のマ・ヤンソンという芸術家の作品だそうです。そのひとつが上記の場所です。
さっき歩いてきた怖いトンネルの雰囲気とは打って変わって、とてもアートな空間になっていました。峡谷というと自然を楽しむ場所という印象がありますが、清津峡トンネルはアートの雰囲気も楽しむことができるんです。
見晴所は他にもあったのですが、他のところは特にデザインされている空間ではなかったので写真は撮りませんでした。トンネルの奥の風景が見えるだけでした。どこも似たような景色でした。
反射がきれいな「トンネル・オブ・ライト」
そして、トンネルのメインはやっぱり「トンネル・オブ・ライト」です。
2018年に改修されてから清津峡トンネルの人気が高まりました。インスタや旅行関連のHP、旅行誌などさまざまな媒体で一度は見たことがある方も多いのではないでしょうか。
壁はステンレスでできていて水面が反射するようになっているそうです。行った時は写真を撮ることに夢中で壁がステンレスでできているのには気づきませんでした。今この瞬間までコンクリートの柄のある壁なんだと思っていました。それぐらいステンレスの壁がこの空間に解け込んでいるんです。
真冬に行ったので全体的に白っぽい景色になっていますが、新緑や紅葉の時期だともっと違う色合いなんだと思います。新緑や紅葉シーズンはとてもきれいそうです。
みなさんやっているように奥まで行ってみました。奥まで行く場合は、写真の両サイドを通っていきます。見てわかるように水の中を歩いていくので、濡れにくい靴で行くことをおすすめします。間違ってもパンプスのような靴ではいかないでください。子供なら長靴がおすすめです。
トンネルの向こう側の景色はこんな感じでした。冬よりも他の季節の方がきれいな場所だと思います。冬の雪景色はきれいですが、どこか寂しげで孤独感を感じやすいです。
閑散期の所要時間は1時間ぐらい!
清津峡トンネルの所要時間は1時間ぐらいです。
トンネルの最終地点のトンネル・オブ・ライトまで行って10分程度、写真を撮ったら終わりです。私が行ったのは冬期の平日だったので、トンネル・オブ・ライトには数組しか人がいませんでした。なので、撮影も数分待った程度でした。空いていたのでみなさんのんびり撮影していました。
トンネル自体が繁忙期は事前予約を行うようなので、時期によってはとても混雑しそうです。トンネル・オブ・ライトの撮影は順番待ちになるので、繁忙期に行く場合は待ち時間が発生すると思います。2023年度の繁忙期事前予約については現時点では詳細は未定とのことです。
帰りは徒歩で清津峡入口のバス停へ!
あっという間に見終わってしまったので、帰りは送迎車に乗らず、トンネルから清津峡入口のバス停へ徒歩で行ってみました。真冬でトンネル周辺もトイレしかないので、送迎車を待つのもとても寒いんです。
2月上旬の清津峡周辺は白銀の世界でした。道路には雪がなかったので、スノーブーツじゃなくてもスニーカーなら歩けるレベルでした。
とても静かで昔話に出てくるような長閑な田舎町でした。
雪景色がとても美しく、トンネルよりもこの風景の方が私は好きでした。
どこまで歩いても何もありません。
バス停までの間には商店がありましたが、冬期のせいなのかどこもやっていませんでした。寄り道をするような場所は何もなかったです。
そして、予定どおり30分程度でバス停に到着しました。問題なのはそこからでした。バスを待つのはとにかく寒い!みなさんスキーウエアのようなものやダウンを着ていましたが、あまりにも寒いので歩き回ったりしている人もいました。バス停の周辺には何もないので待つのがとにかく辛かったです。バスがきた時には凍えていました。
冬にバスで行く場合はとにかく厚着で行った方がいいです!
感想
全体的には、時間があって他にやることがないなら行ってみてもいい場所です。インスタ映えと言われるような写真を撮ることはできます。でも、それだけです。これのためにわざわざ遠方から行くような場所ではないと思います。感動するものも特になく、上記のとおりアクセスも悪いので、個人的にはおすすめする観光地ではありません。
日頃から絶景を見る機会が多かったり、登山をする人にはおすすめしません。どう考えても登山で見る景色やその他絶景の風景と比べたら劣る場所だからです。
まあ、一度行ってみてもいいかも?ぐらいの場所だと思います。
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