昨年に引き続き、GWに九州遠征に行ってきました。
九州本土で未踏の百名山は3つありますが、今回は大分にある久住山に行ってきました。
久住山は九重連山(くじゅう連山)のひとつで、日本百名山に選定されています。くじゅう連山の最高峰は中岳ですが、今回はアクセスの問題があり、久住山だけ登ってきました。
九州遠征の別記事はこちらから♫
久住山ってどこにある?どんな山?
久住山はくじゅう連山のひとつで、大分県竹田市に位置しています。
久住山は日本百名山はもちろんのこと、九州百名山、大分百名山に選定されています。
また、ミヤマキリシマが有名でシーズンにはとても混雑する山です。ミヤマキリシマは九州の山に咲くツツジです。山一面がピンク色になる景色はとても美しく、誰もが一度は見たいと思う景色です。
★久住山
【標高】1,787m
【レベル】初心者〜中級者向け
【所要時間】約4時間半
【標高差(登り)643m/(下り)643m ※YAMAP記録から
【危険箇所】途中、ハシゴや岩場あり。注意して通過すれば問題なし。
【ヤマスタ】あり
【今回のコース】牧ノ戸峠〜久住山〜牧ノ戸峠
大分駅からのアクセスは?
今回はアクセスを考えて、大分駅前のホテルに宿泊しました。
前回の記事に書きましたが、大分駅から久住山の登山口までのアクセスはいくつか選択肢があります。今回はその中でも、一番簡単で一番早く着く、高速バスを利用しました。
アクセスについては前回の記事にも書きましたが、こちらにも同じものを載せておきます。他のアクセス方法については別記事にしています。
大分駅から九重山へのアクセスのひとつが、別府駅経由で登山口まで高速バスを使うものです。
このバスは九州横断バスといって、別府から阿蘇経由で熊本までを結んでいる高速バスです。九重山だけではなく、大分駅から阿蘇山に向かう場合にも利用できるバスです。これは九重山だけではなく、阿蘇山に行くこともできるバスです。
★大分駅から別府駅へ
【路線】JR久大本線
【乗車駅】大分駅
【降車駅】別府駅
【料金】280円
【所要時間】12分
大分駅から別府駅までは特に迷うことも難しいこともありません。普通の電車です。東京に比べれば本数が少ないなどはありますが、これと言って困るようなことはありませんでした。
★別府駅から九重山登山口へ
【バス名】九州横断バス
【行き先】熊本駅前
【乗車停留所】別府駅前本町(別府駅東口を出てまっすぐ。)
【降車停留所】くじゅう登山口長者原・牧ノ戸峠
【料金】
・くじゅう登山口(長者原):大人2,500円/小学生
・牧ノ戸峠:大人2,800円
【所要時間】約2時間
【本数】1日3往復
【予約制】2ヶ月前から前日:発車オーライネット
九州横断バスの時刻表は全日共通です。曜日に縛られないので利用しやすいバスです。
◆全日共通
熊本駅前行き:2号 | |
別府駅前本町 |
8:02 |
由布院駅前バスセンター |
9:00 |
くじゅう登山口[長者原] |
9:52 |
牧の戸峠 |
10:01 |
熊本駅前 |
13:13 |
牧ノ戸峠!登山バッジはレストハウスで買える!
久住山の主な登山口は牧ノ戸峠と長者原ですが、今回は一番コースタイムの短い”牧ノ戸峠からのピストン”にしました。
牧ノ戸峠にはバス停、駐車場、トイレ、レストハウスがあります。
レストハウスには、お土産、軽食、登山バッジなどが売っています。地方の山の場合はバッジが売っている場所があるか心配になることがありますが、ここにはいろいろ売っているので心配する必要はなかったです。バッジの他にも手拭いなどのグッズがいろいろと売っていました。
登山口はすぐ近く!最初が以外ときつい!
牧ノ戸峠登山口は、バス停、駐車場、レストハウスのすぐ近くにあります。どこからも見える位置にあるので、迷うことはないです。少し歩いてから登山口があるの山が多いですが、ここの登山口は違います。本当に目と鼻の先にあります。
登山口には火山情報が掲示されています。この日はレベル1だったので、特に心配することもなく入山しました。こういうのを見ると九州らしいなと思います。
登山口を入ると地味にきつい登りでした。しばらくはこんな道が続きます。どこの山でもそうですが、出だしが一番きついですよね。慣れてくると平気なのに、その日のペースを掴むまでが一結構きついんですよね。
私の前を歩いていた軽装の初心者グループは、その時点で結構しんどそうでした。自分のペースを掴めない初心者の場合は、この辺りの山道は結構きついと思います。ゆっくり登ることがポイントです。
登山口から15分ぐらい歩くと、展望所があります。この写真の左側に東屋のような場所がありました。ここまで来ると周囲の景色が見えてくるので楽しくなってきます。土地勘がないので、見えている山がなんの山なのかはわからなかったのですが、九州らしい風景でした。九州の山は本当に独特です。他の地域の山とはちょっと違います。
森林限界が低く、見晴がとてもいい!
ここからはさらに地味な登りが続きます。
話は全然違いますが、九州の山は全体的に森林限界が低いところが多い気がします。この地点は標高1400mぐらいだと思うのですが、すでに木が低いんですよね。これもまた九州らしいところです。
どこを見渡しても山が見えました。
残念ながら土地勘がないので全くわかりませんでした。
正面に見えている山が久住山なのか、そうでないのか、その奥にあるのが久住山なのか定かではありませんが、どこからでも見晴らしのいい山でした。
登山口から約25分のところに沓掛山(くつかけやま)がありました。
そこだけ高台になっているというわけでもなく、通り道が山頂という感じでした。周囲は岩場やハシゴがあるので、ちょっと注意が必要です。
沓掛山頂からの景色です。見渡す限り山です。
途中まではほぼ平坦!辛いのは山頂が見えてから!
私が登ったのはGWだったのでミヤマキリシマの季節ではなかったのですが、このモコモコした定義がミヤマキリシマなのではないかと思いました。(あくまでも私の予想なので定かではないです。)もしもこれが本当にミヤマキリシマだったのなら圧巻ですよね。本当にきれいなんだと思います。
山道は途中まではほぼ平坦で危険箇所はなかったです。
時々、こんな感じの岩の多い箇所がありましたが、気をつけて登れば特別危険な場所でもなかったです。岩が多いのでちょっと歩きにくいと感じただけでした。この辺りは鹿児島の韓国岳に似ていました。
久住山は好きな景色がたくさんありましたが、この場所もそのひとつでした。画像ではわかりにくいのですが、どこにいるんだろう?どこの国にいるんだろう?と感じるような場所だったんです。
久住山は途中までは平坦が多く、とても登りやすいです。地味な登りは続くものの、ひらけていて道が広く、とても歩きやすいです。木々などに覆われていないので開放感もあり、リラックスして登ることができます。
ただ、この辺から少し嫌な予感がしてきます。歩行時間も4時間半程度でそんなにきついコースではないのですが、ひらけている分、山頂がどこなのかが目に入ってしまうんです。登山経験者ならおそらくわかると思いますが、山頂を見つめながら登るってとても遠く感じるんです。
薄々お気づきかもしれませんが、上の写真の右側の山が久住山です。この辺にきて、もしかして…と思い始めました。山って不思議で、そんな遠くなくても遠く感じることってけっこう多いんですよね。
ここまで来るともう確定です。右の山が久住山です。
ここから見るとなんだかとても遠く見えませんか?
昨年登った常念岳が常念乗越から思いの外とおく、予想以上に時間がかかりました。そのことを思い出してしまいました。常念岳とレベルは違うとはわかっていても、本当に登頂できるだろうか?と思ってしまいました。
また、この辺りからは岩が多く、乾いた地面も滑りやすく、少し歩きにくい場所が続きます。
目で見るよりも山頂は近い!避難小屋がある!
さっきの写真よりも少し進んだのがこの写真です。
ここまで来ると山頂への道もはっきりと見えてきます。思ったより近い気もするなとこの辺に来てやっと思いました。コースタイムからするとそんなに時間がかかるわけはないんですけどね。視覚的な問題なんだと思います。(以前、伊吹山に登った時も同じことを感じました。)
さっきの写真のところから下りていくと、左側にトイレと避難小屋があります。
中には入りませんでしたが、こちらが久住山避難小屋です。大分県のHPによると、この避難小屋は休憩用で宿泊は禁止のようです。写真も掲載されていましたが、テーブルや椅子、休憩スペースがあるようです。
そして、この小屋の左側にトイレがあります。
少し先に進むと久住分かれです。
ここで久住山、中岳、長者原への道が分かれます。私は久住山に向かうので奥側へと進みました。
登山口から2時間で登頂!山頂付近は岩が多い!
見渡す限り山です。奥の方まで山が続いています。
そして頂上です。登山口から約2時間でした。
山頂付近は岩が多く、ゴツゴツしていました。場所を選ばないと長居するのは難しいような山頂でした。
インスタなどで見たいた山頂がそこにありました。東京からわざわざこのためにだけ大分に行き、ソロで登頂!我ながらよくなるなあと毎回思います。登山は誰かと行くに越したことはないですが、ソロの方がいいこともたくさんあります。誰かに予定を合わせたりする必要がなく、気の向くままにさっと行けるところがソロの魅力です。
そんなソロハイクですが、ソロの時は休憩はほぼとりません!この日も山頂では休憩は一才せずに写真をとってすぐに下山しました。ソロだと危機管理能力がどんどん上がるので、登ったらさっさと下りる癖がついているんです。ソロだと誰も助けてくれないので当然ですけどね。
そんなわけで昨年に引き続き、九州にある日本百名山を踏破できました。
登ってきた登山道とは反対側の景色です。
田舎の田園風景ってとてもきれいですよね。見ていてとても落ち着きます。奥に見える山々はどこの山なんでしょうか。次回はもう少し九州の山の勉強をしてから行きたいです。
登りも下りも約2時間!
登るのは大変なのに下りはあっという間です。
この日はGW真っ只中ではありましたが、暦の上では平日でした。GWの間の平日は航空券が安く、どこも空いています。なので、昨年同様にこの平日を利用して九州遠征に行きました。
そのせいなのか、九州だからなのかはわかりませんが、久住山はとても空いていました。昨年の韓国岳と開聞岳もとても空いていたので、九州の山は空いているのかもしれないです。実際に登っている人たちを観察してみると、東京や他の地域からの遠征の人が多いみたいでした。
久住山ってずっと似たような山道ではないので、その場所その場所で結構楽しめる山です。悪い例でいうと鹿児島の開聞岳のようなずっと同じでただ辛い!みたいなところが全くない山なんですよね。中央アルプスのような雰囲気もあったり、ほんの少し尾瀬の至仏山にも似ていたり、鹿児島の韓国岳にも似ていたりして、とても楽しいんです。登りの時は知らない土地で不安感もあったのですが、下りはいろいろ余裕があったので楽しみながら下山ができました。
そんなこんなであっという間に下山しました。牧ノ戸峠からのピストンで約4時間でした。
まとめ
久住山は九州の山らしく、全体的にはとても満足のできる山でした。地元の人にとっては普通なのかもしれませんが、関東の山と形状や雰囲気が全く違うので、とてもとても楽しめる山です。九州の山って本当に独特なんですよね。これは多分、実際に行かないとわからないと思います。
ミヤマキリシマの時期ではなかったのが残念ですが、それでもとても楽しめました。GWの九州の山はいつもとても空いているので登りやすいんですよね。そういう時期は関東やアルプスの山はとても混むので、地方遠征っていいなといつも思います。
アクセスについては、九州横断バスを利用するととても楽に移動がができました。大分駅から別府駅までは電車で数分なので負担はあまりなく、別府駅前のバス停も駅からすぐのところでわかりやすかったです。また、高速バスなので予約をしていれば必ず座れるところもメリットでした。自由席なので事前に座席の指定はできませんが、満席にならないので特に問題はなかったです。
ただし、九州横断バスは熊本市内から別府市内までを結んでいる長距離路線なので、場合によっては渋滞に巻き込まれることもあります。この日はGW真っ只中だったせいなのか、帰りのバスは50分遅れで到着しました。熊本市内の渋滞が理由とのことでした。
時間的にギリギリだと思っていたので、私は下山した日も大分に宿泊することにしていました。もし、この日に帰京する予定だったのならフライトに間に合わなかったと思います。地方は東京近郊とはまた違う理由での遅延などがあるので、余裕をもったスケジュールを組むことがおすすめです。現に同じバスに乗っていて焦っている方がいました。
そういうわけなので、注意する点はアクセスぐらいだと思います。久住山は初めての登山の方には向かない山ですが、ある程度、初級の山を経験している人なら問題なく登れる山だと思います。いろいろな山に登っていますが、久住山は私は結構好きなタイプの山なので、人生の中で何度も登りたい山でした。次回はミヤマキリシマの時期に行きたいです。
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