北アルプスの裏銀座に”双六岳”(すごろくだけ)という山があります。
百名山ではないですが、その美しさからとても人気が高い山です。何より穂高連峰や槍ヶ岳が目の前にあり、それらを眺めながら歩くことができるんです。表銀座方面から見るのとは全く違う美しさがあります。
そして、裏銀座にはたくさんの山があるので、コースや山の選択肢が豊富にあり、いろいろな楽しみ方ができるのも魅力のひとつです。ピストンで帰ることもできるし、何日もかけて縦走することもできる、周回して帰ることもできるし、上高地に抜けることもできるという素晴らしい縦走路なんです。
双六岳ってどこにある?どんな山?
双六岳は岐阜県の高山市と長野県の大町市に位置しています。
また、花の百名山に指定されていて、たくさんの高山植物が咲くことで知られています。
そして、双六岳は北アルプスでも人気の高い裏銀座の縦走路に含まれる山です。裏銀座には有名な山がたくさんあり、コースの選択肢は多岐にわたります。表銀座と比べると人が少ないのも人気のひとつです。
★双六岳(すごろくだけ)
【標高】2,860m
【レベル】中級者向け
【所要時間】14時間半以上(人によってタイムに大きさな差があるコースです)
【累計標高差】(登り)2,164m/(下り)2,164m ※YAMAP記録から
【危険箇所】道が細いところや岩場はあるが、注意して通れば問題なし。
【ヤマスタ】なし
【今回のコース】新穂高温泉〜双六小屋〜双六岳のピストン
東京から平湯温泉までは高速バスで!到着時間には要注意!
今回紹介する東京からのアクセスは高速バスとタクシーです。平湯温泉経由の行き方です。この他には松本経由で前泊する方法等もありますが、最短で行ける方法を紹介します。
東京から平湯温泉までは高速バスです。新宿からの夜行バスは1便のみで季節運行です。ハイウェイバスドットコムで予約ができます。ハイウェイバスはドットコムは予約がサイトが見やすく、予約も簡単で、WEB回数券などもあってお得になることが多いので、高速バスはこちらを利用することが多いです。
ハイウェイバスで予約ができる飛騨高山線にはWEB回数券がありますが、夜行便の7071便には利用できません。いつもハイウェイバスを利用して山に行く時はWEB回数券を利用しています。普通に予約するよりも安く行けるからです。今回もWEB回数券を使用しようと思って購入したのですが、7071便には使用ができませんでした。夜行便には使用できないと目立たないページに記載がありました。予約のページにその説明がなく、とてもわかりにくいです。私はそれで回数券を買ってしまったのですが、その後に使用ができないことを知り、WEB回数券は払い戻しをしました。
★高速バス(新宿〜平湯温泉)
【路線】新宿〜飛騨高山線
【乗車停留所】バスタ新宿
※都内のバス停は他に、中央道三鷹、中央道深大寺、中央道府中、中央道日野、中央道八王子があります。
【降車停留所】平湯温泉
【夜行便】7071便(夏季運行) – 22:55 バスタ新宿〜 3:35 平湯温泉
【所要時間】約4時間半
【運賃】5,800円〜6,200円
【予約サイト】ハイウェイバスドットコム
※7071便はWEB回数券使用不可。
7071便(夏季運行) | |
バスタ新宿 | 22:55 |
中央道三鷹 | 23:25 |
中央道深大寺 |
23:17 |
中央道府中 | 23:21 |
中央道日野 | 23:28 |
中央道八王子 | 23:37 |
平湯温泉 | 3:35 |
新宿から平湯温泉まで1本で行ける夜行便があるのはとても便利で楽です。しかし、この便にはひとつ難点があります!それは到着時間と路線バスの始発の時間です。7071便が平湯温泉に到着するのは3:35です。平湯温泉から登山口の新穂高温泉に行くバスの始発の時間は7時です。
このアクセスが人気がない理由はこれなんです。平湯温泉には早く着くのに、新穂高温泉行きのバスの始発が遅いので時間が無駄になってしまうことなんです。バスで行くのなら7時まで平湯温泉で待機をしないといけないんです。平湯温泉はターミナル駅なのでトイレはありますが、早朝は薄暗く、待合室の開放はしていません。そのため7時までは外で待機しなくてはいけないというのが最大の難点です。
平湯温泉〜新穂高ロープウェイ(2023年) | |
平湯温泉 | 7:00 |
新穂高温泉 | 7:32 |
新穂高ロープウェイ | 7:45 |
※省略していますが、平湯温泉〜新穂高温泉間には停留所がたくさんあります。
平湯温泉から新穂高温泉まではタクシーで!
事前にいろいろ調べたのですが、平湯温泉から新穂高温泉までのアクセスについて書かれているブログ等はあまりありませんでした。登山のペースが遅い私にとって時間を無駄にすることは絶対にできません。なので、平湯温泉から新穂高温泉まではタクシーで行くことにしました。せっかく早朝に平湯温泉に到着するのなら、それが一番いい方法です。
しかし、ここからがとても不安でした。
数少ない書き込みによると、「平湯温泉近辺のタクシー会社は深夜や早朝の対応はしていない」ところがほとんどとのことだったんです。かと言って、”どこのタクシー会社なら対応している”という情報もほぼありませんでした。探しに探して見つけた1つの書き込みを見て、電話をかけたのが宝タクシーです。
半信半疑で今やっているかもわからない宝タクシーの平湯営業所に電話をしてみました。そしたら、感じの良い元気のいい女性スタッフが電話に出ました。そして日時と行き先を伝えると、「同じ時間に東京からバスで来る方が予約をしています。可能であれば相乗りしてもらえませんか?」と言われました。
早朝の予約については可能だが、運転手の数が少ないので相乗りをしてくれると助かるとのこと。それが難しいようであれば、先に予約した方を送った後なら可能とのことでした。こちらは可能なので、先に予約した方に聞いてもらうようにお願いをしました。その後、タクシー会社から電話がかかってくることはありませんでした。
当日に平湯温泉でバスを降りるとすでにタクシーが来ていて、先に予約をしていた方とお話をしました。以前にも相乗りをしたことがあるそうで、快く相乗りを受け入れていただきました。理解のある方で感謝をしています。
そんなわけで、宝タクシーは早朝の送迎は可能だけど、他にも同じ条件のお客さんがいた場合は相乗りになる可能性が高そうです。登山者はおそらくそういうのに慣れているので、大抵の場合は引き受けていただけるのではないかと思います。
いろいろな書き込みには早朝の送迎を何社も断られたという書き込みが多かったので、タクシーの予約ができたことだけでほっとしました。都会と違って田舎はこういう点がとても不安です。やはり車で行くのが一般的なんだと思います。
ちなみにですが、新宿から飛騨高山行きの夜行バスに乗っていた方で、平湯温泉で下車したのは私たちとタクシーを相乗りした方の3名のみでした。平日ではありましたが、9月上旬のアルプスシーズン真っ盛りの時期に登山者がほとんど乗っていないことに驚きました。みなさんやはり車でいくんでしょうかね。とても不思議でした。
★タクシー
【タクシー会社】宝タクシー 平湯温泉営業所
【電話番号】0578-89-2631
【乗車区間】平湯温泉〜新穂高温泉
【料金】約9,000円(これぐらいだったと思います。早朝だったので日中の料金とは違うと思います。)
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