九州本土には5座の日本百名山があります。
昨年は東京から鹿児島に遠征をし、鹿児島県の韓国岳(霧島山)と開聞岳に登りました。
今回は大分県から行きやすい日本百名山の祖母山と九重山についての記事になります。
毎度のことですが、今回も現地では車ではなく、バスと電車を利用します。なので、公共交通機関を利用していきたいと思っている方向けの記事になります。
鹿児島遠征の記事はこちらから♪
実際に大分遠征に行った時の記事はこちらから♪
大分県から行きやすい百名山は2座!
大分県側から行きやすい百名山は祖母山と九重山です。
その理由は祖母山も九重山も登山口まで行くバスが、大分駅からの沿線上の路線の駅より出ているからです。なので、どちらに行く場合も大分駅周辺を拠点とすれば一度の遠征で行くことができるんです。
九州5座の百名山を一度に登る方もたくさんいますが、鹿児島〜大分間が想像よりも遠く、その移動に時間がかかります。そのため、私自身は鹿児島と大分の遠征の2度にわけて登頂することにしました。
熊本の阿蘇山については鹿児島からも大分からも行ける場所にあるので、どちらの行程に含めることも可能です。ただし、阿蘇山の場合は火山活動が大きく影響するので、その時の状況によって変わってくると思います。
東京(羽田空港)から大分空港へのアクセス
東京から大分へは余程のことがない限り、飛行機を利用すると思います。新幹線や夜行バスなどを使って行くことももちろんできますが、一般的には飛行機だと思います。
登山の場合は時間が一番大切なので、まず何よりも先に時間やアクセスなどを調べます。その結果によって、1日目のスケジュールが決まります。フライトの時間と登山口までのアクセスの時間が合わない場合などは、前泊が必要になります。
東京から大分へはANA(ソラシドエア)、JAL、ジェットスターで行くことができます。ご存知の方が多いと思いますが、ANAとJALだと羽田空港、ジェットスターだと成田空港からの出発になります。
★羽田空港から大分空港へ(2023.3.26時点)
【ANA】
・始発便:NH2491:羽田6:30 – 大分8:10※ソラシドエアとの共同運行便
・次便:NH791:羽田7:50 – 大分9:30
【JAL】
・始発便:JL661:羽田8:05 – 大分9:45
【LCC】成田空港から大分空港へ(2023.3.26時点)
【ジェットスター】
・始発便:GK600:成田11:10 – 大分12:50
東京から大分への始発便はANAのNH2491です。(2023.3.26時点)ANAに比べるとJALの始発は遅いです。LCCではジェットスターが成田〜大分便を出していますが、これは到着が昼過ぎになるので更に遅い到着になります。なので、一番早く大分に着きたい場合はANAの一択になります。
大分空港ってどこにある?大分駅までのアクセスは?
大分空港は大分県の北東部にある国東半島の沿岸部にあり、埋め立てをして作った空港だそうです。地図で見ると大分市からは少し離れていて、アクセスがあまり良くなさそうな場所にあります。
大分空港から大分駅へのアクセスはいくつか選択肢はありますが、一番楽なのはエアライナーという特急バスを使うことです。エアライナーは大分空港と別府駅または大分駅方面に直行で行けるバスで、乗り換えなども不要です。
ただし、エアライナーには大分駅前までノンストップのものと、たくさん停車するものがあります。たくさん停まる方でも、全部停まるわけではないようなので各停というわけでもないようです。出発時間が同じだったりしますが、行き先さえ合っていればどちらに乗っても大分駅前には停車するようです。出発時間が同じなので、どのような形でノンストップと分けているのかは実際に現地に行ってみないと不明です。また、どちらの運賃も同じです。
地図で見ると大分空港から大分駅は遠そうですが、バスで1時間程度なのでそうでもありません。フライトに合わせてバスが出ているので、フライトがある限り、大分駅には辿り着けそうです。
★大分空港から大分駅へのアクセス
【バス会社】大分交通
【区間】大分空港〜大分駅前経由〜大分新川
※同じ区間でも大分駅前までノンストップのものとたくさん停車するものがあります。
【行き先】別府駅前 or 大分新川
【降車停留所】大分駅前
【所要時間】約58分
【本数】ノンストップ:1日15本程度
・飛行機の到着に合わせているので、大分空港に何時着でも心配なく乗れるようです。
【運賃】大人1,550円(片道)
◆大分空港から大分駅前行きの時刻表(ノンストップ)
大分空港 | 大分駅前 | 乗車可能なフライト |
8:25 | 9:23 |
※NH2491 (羽田発 6:30 – 大分着 8:10 ) |
9:45 | 10:43 |
※NH791 (羽田発 7:50 – 大分着 9:30) |
10:00 | 10:58 |
※JL661 (羽田発 8:05 – 大分着 9:45) |
上記がフライトに合わせたバス時間です。当日に羽田を出発した場合、最短で大分駅に到着する時間をフライトごとに調べたものです。
大分駅から祖母山までのアクセス!
大分駅から祖母山までのアクセスは電車とバスです。
まずは大分駅からJR豊肥本線で豊後竹田駅まで行きます。
★大分駅から豊後竹田駅へ
【路線】JR豊肥本線(ほうひほんせん)
【乗車駅】大分駅
【下車駅】豊後竹田駅(ぶんごたけたえき)
【所要時間】1時間20分前後
【本数】1時間に1〜3本
【運賃】大人1,310円(片道)
豊後竹田駅から祖母山まではカモシカ号という予約制のバスが出ています。2017年に祖母山周辺がユネスコエコパークに登録されたことにより、バスの運行がはじまったそうです。
カモシカ号は祖母山の登山口まで行けるバスですが、行き先が2つあります。1つ目は神原登山口です。そして2つ目が越敷岳登山口です。(ルートの詳細については今後追記します。)登山口によってバスが分かれているので、どちらの登山口から登るのかを決めておく必要があります。
★豊後竹田駅から祖母山登山口へ
【バス名】カモシカ号ユネスココース
【バス会社】竹田市観光ツーリズム協会
【行き先】神原登山口/越敷岳登山口
【時刻表】豊後竹田駅発
・登山口方面:7:00/9:15 ※7時発は大分駅からの始発の電車では間に合いません。詳細は下へ↓
・豊後竹田駅方面:15:30/17:30
【運行日】月〜土・祝日(運休:日曜、12/30-1/3)
【運賃】1,020円(未就児無料)
【所要時間】どちらも約30分
【予約方法】予約必須。前日の15時までにTEL予約。0974-63-2638
ここでひとつ注意があります。カモシカ号は日曜日は運休です。土日で遠征しようと思ってる場合は注意が必要です。
【始発】大分駅 6:39 – 7:58 豊後竹田駅 (※カモシカ号の7時便には間に合いません!)
大分駅 7:01 – 8:35 豊後竹田駅 (※カモシカ号9:15便に余裕で間に合う便がこれ!9:11着のもありました。)
①大分駅から九重山へのアクセス!【豊後中村駅経由編】
大分駅から九重山へのアクセスも電車とバスですが、選択肢がいくつかあります。
今回は豊後中村駅からコミュニティバスを利用する方法です。
まずは、大分駅からJR久大本線で豊後中村駅まで行きます。
★大分駅から豊後中村駅へ
【路線】JR久大本線(きゅうだいほんせん)
【乗車駅】大分駅
【下車駅】豊後中村駅(ぶんごなかむらえき)
【所要時間】約2時間〜2時間20分程度 ※乗る電車によって変わります。
【本数】1時間に1〜2本
【運賃】大人1,850円〜2,600円(片道)※乗る電車によって変わります。
★豊後中村駅からは九重山の登山口まではコミュニティバスが出ています。停車する登山口は九重山登山口と牧ノ戸峠です。どちらも九重山の一般的な登山口になります。どちらの登山口からスタートするのかは事前に決めておく必要があります。
時刻表は曜日によって変わります。平日、土曜日、日曜日、全て時刻表が違います。
今回は現実的に日帰りで登山が可能な時刻表のみ抜粋して紹介します。(コースタイムが早い人は他にも選択肢がある場合がありますが、私自身は早い方ではないので時間に余裕を持った設定にしています。)所要時間が1時間あるバスなので停車するバス停はたくさんありますが、情報として必要なバス停のみ記載します。
◆平日
平 日 | |
豊後中村駅 | 10:02 |
飯田交流センター | 10:28 |
飯田交流センター | 乗り換え 10:34 |
九重登山口みやま・花山幹 |
10:41 |
牧ノ戸峠 | 10:51 |
平日の午前中に牧ノ戸峠まで行けるバスは上記の1本しかありません。(九重登山口までのバスはありますが、上記の次の便は九重登山口着が12:32です。)そして、平日は飯田交流センターで乗り換えが必要です。
◆土曜日
土 曜 日 | ||
豊後中村駅 | 8:21 | 10:01 |
飯田交流センター | 8:45 | 10:25 |
通過(乗り換え不要) | 通過(乗り換え不要) | |
九重登山口みやま・花山幹 |
9:10 | 10:50 |
牧ノ戸峠 | 9:20 | 11:00 |
土曜日は飯田交流センターでの乗り換えは不要です。そして、土曜日は平日と日曜日と比べると早い時間のバスがあります。なので、土曜日だけは登山が可能な時間のバスが2本あることになります。
大分駅発 6:13 – 豊後中村駅着 7:52
◆日曜日
日 曜 日 | |
豊後中村駅 | 10:01 |
飯田交流センター | 10:25 |
通過(乗り換え不要) | |
九重登山口みやま・花山幹 |
10:50 |
牧ノ戸峠 | 11:00 |
日曜日は時間に限らず本数自体がとても少ないです。登山が可能な時間に登山口に到着するのは上記の1便のみです。(この次の便が九重登山口に到着するのは15:30になるので、その日中の登山は不可です。)
②大分駅から九重山へのアクセス!【別府駅経由・高速バス編】
大分駅から九重山へのアクセスのもうひとつの方法が、別府駅経由で登山口まで高速バスを使うものです。
このバスは九州横断バスといって、別府から阿蘇経由で熊本までを結んでいる高速バスです。九重山だけではなく、大分駅から阿蘇山に向かう場合にも利用できるバスです。これは九重山だけではなく、阿蘇山に行くこともできるバスです。(これについてはどこかで触れたいと思います。現在のところは未定です。)
★別府駅から九重山登山口へ
【バス名】九州横断バス
【行き先】熊本駅前
【乗車停留所】別府駅前本町
【降車停留所】くじゅう登山口長者原・牧ノ戸峠
【運賃】
・くじゅう登山口(長者原):大人2,500円/小学生
・牧ノ戸峠:大人2,800円
【所要時間】約2時間
【本数】1日3往復
【予約制】2ヶ月前から前日:発車オーライネット
九州横断バスの時刻表は全日共通です。曜日に縛られないので利用しやすいバスです。
◆全日共通
熊本駅前行き:2号 | |
別府駅前本町 |
8:02 |
由布院駅前バスセンター |
9:00 |
くじゅう登山口[長者原] |
9:52 |
牧の戸峠 |
10:01 |
熊本駅前 |
13:13 |
登山で利用できる便は上記の1便のみです。ひとつ前で紹介した豊後中村駅からのコミュニティバスと比べると、土曜日以外は九州横断バスの方が登山口に早く着きます。高速バスなので、事前予約が可能で確実に座れることもメリットが高いです。
そして、大分駅から別府駅までがとても近いのもあり、コミュニティバスでのアクセスよりも出発が遅くなります。また、予約制のバスなので必ず座れることもメリットです。全体的にはこちらのバスの方がコミュニティバスよりも利用しやすいイメージです。
【土日】①大分駅発 7:15 – 7:28 別府駅着 (選択肢は他にもありますが、ギリギリです。)
まとめ
以前、鹿児島遠征をした時は鹿児島に着いたその足で霧島に向かい、韓国岳に登頂しました。空港からアクセスはいいと言うわけではなかったのですが、コースタイムも短く、鹿児島着日に登頂することができたんです。
しかし、今回の大分の行程はそれができません。東京からの各航空会社の始発便で大分に向かい、その後、大分空港から大分駅に向かった場合、大分駅に到着するのはどんな早くても9時半です。JALの場合は、11時近くになります。大分駅から山までも時間がかかる上にバスの本数も少ないので、大分到着日の登山は不可能です。(公共交通機関を利用した場合です。)
と言うわけで、このプランで大分遠征をする場合は前泊が必須です。(阿蘇山についてはまだ検証していないので、当日着で登れるのかどうかは今現在は不明です。何れ記事にします。)
また、祖母山の場合はバスの本数が2便しかない上にカモシカ号は日曜が運休なので、曜日制限などもあります。なので、前回の鹿児島遠征に比べるとハードルが上がる遠征になります。
ただ、1泊2日での鹿児島遠征の時は登山以外何もできなかったので、前泊をして現地を楽しむのもおすすめです。せっかく地方に行くのに山だけというのも勿体ない気がしました。
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