【ヘルシンキ観光】本当に美味しいスープ屋さん”Soppakeittiö”!!行き方は？

フィンランドは人口が少なく、とても穏やかな国です。首都のヘルシンキでさえも人が少なくて、とてもこじんまりとした小さな町です。日本に当てはめるのは難しいのですが、感覚的には仙台ぐらいでしょうか。

過去に３回ヘルシンキに訪れていますが、小さな町なのであまり飲食店がありません。これがヘルシンキでの悩みのひとつだったりもします。次も行きたいと思えるレストランにあまり出会えないのがヘルシンキです。私自身、食にそこまで興味がないので詳しくないだけかもしれませんが、毎回同じようなことを感じています。

その中で唯一リピートしているお店が“Soppakeittiö”です。いつの間にかお店がリニューアルしたようでSOUP+MOREというお店の名前に変わったようです。(2021年1月現在)

なんのお店かというとスープ屋さんです。メニューは日替わりで3種類しかありません。3種類のスープしかないお店です。他のメニューはありません。

私が北欧を好きになったのは15年以上前のことですが、その当時フィンランドについて日々調べていました。とにかくフィンランドが好きだったんです。世の中にあるフィンランドの本や雑誌はすべて読んでいたと思います。その時に何かに載っていたのがこのお店でした。特別大きく掲載されていたわけでもなかったのですが、なぜかとても惹かれたのを今でも覚えています。

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SOUP+MORE(旧Soppakeittiö)のお店はヘルシンキ市内には３店舗あります。

私がいつも行くのはハカニエミマーケット店(Kauppahalli)です。ハカニエミ・マーケットホール内にお店があります。ハカニエミ・マーケットホールは飲食店、食材店、雑貨屋さんなど様々なお店が入っている商業施設です。商業施設と言っても日本で思い浮かべるようなモールやファッションビルのような大きなものではありません。フィンランドは全体的にどこも本当に小さいです。ハカニエミマーケットも同様で狭い敷地内にびっしりとお店が並んでいる状態です。

2018年2月現在、ハカニエミ・マーケットホールは工事中で、このような簡易的な建物が設置されていました。場所は旧ハカニエミ・マーケットホールのすぐ目の前です。工事は2019年までの予定でしたが、2021年年末まで延長されました。2022年にリニューアルオープンするそうです。地上2階建、地下1階建というとても大きなホールになるそうです。

ヘルシンキの移動手段はトラムがメインですが、郊外に行く場合はメトロを利用します。

メトロの路線はこれしかないので初めてでも、とても簡単です。

ハカニエミは中央駅から3駅目です。駅はそう大きくはないので迷うことはありません。

Hangäsというのはスウェーデン語表記です。フィンランドでは必ずと言っていいほどスウェーデン語の表記があります。フィンランドはロシアやスウェーデンに統治されていた時代が長く、フィンランド独自の色がある国というよりは、両者の影響を受けたものがとても多いです。フィンランドで有名なムーミンも原作はスウェーデン語です。

スウェーデン語は読み方がわかりませんが、フィンランド語はローマ字読みのものが多いので日本人には発音しやすい言語です。駅名や地名もとても覚えやすいです。

何度も訪れているお店ですが、メニューは3種類のスープしかありません。

そして、これはどこの店舗も共通ですが、レストランと言っても通常のお店のように広いものではありません。市場の中にある簡易的なお店という感じです。座席もそう多くはなく、日本でいうラーメン屋さんのようにサッと食べて、サッと帰るといったようなお店です。

なぜそれでもこのお店に通うのか？

それは単にスープがとても美味しいからです。フィンランドには３回訪れていますが、フィンランドで食べたものの中で一番おいしかったものは間違いなく、このお店のスープです。

以前はSNSに日替わりメニューが掲載されていましたが、今は曜日でお店ごとにメニューが決まっているようです。これは公式HPの情報なので実際には変わる可能性もありますが、参考までにご覧ください。

こちらのお店で一番好きなのはサーモンのスープです。おそらくクラシックタイプの方で、オレンジ色のサーモンのスープです。フィンランドの料理屋さんならどこでも食べられるメニューです。以前スウェーデンでもサーモンスープを食べたのですが、フィンランドのものと同じスープでした。どこも具沢山で本当に美味しいです。こちらのお店に初めて訪れた時にそのサーモンスープを食べ、本当に感動しました。

しかし、あいにくこの日はサーモンスープはありませんでした。旅だとスケジュールが決まっているので、メニューによって訪れる日を決めるのがむずかしいのが残念です。

こちらはブイヤベース(手前)とじゃがいものスープ(奥)です。

写真ではわかりにくいのですが、このスープはとても量が多いんです。この器、日本のラーメンどんぶりぐらいの大きさがあるんです。スープだけでお腹いっぱいになる？と思うかもしれませんが、ボリュームがあるのでけっこうお腹がいっぱいになります。男性なら物足りないかもしれませんが、女性には十分な量です。

そして、写真にあるようにパンは食べ放題です。お水も無料です。

どちらも予め無造作にテーブルの上に置かれています。テーブルが長テーブルで隣との境目がないので、あちこちに置かれている感じです。どれが誰ものというわけではありません。それを自由にとって食べるスタイルです。レストランというよりは庶民が小腹が空いたら少し立ち寄る大衆食堂といった感じなので、一般的なレストランを思い浮かべていくとがっかりするかもしれません。あくまでもおいしいスープが食べられるお店です。

このお店の何がそんなにおいしいの？と思われるかもしれませんが、言うまでもなく味がとても美味しいです。3種類のスープだけを出してるだけあって、ひとつひとつが長い時間をかけて作られた味がします。そして何より、具がとても多いです。スープの半分以上は具です。スープの種類によっても異なりますが、どれも本当にずっしりとしたスープです。

このお店には日本人はあまりいません。どちらかというと地元の人で賑わっているお店です。観光客向けのおしゃれなレストランよりも、地元の人で賑わっているお店の方がおいしいんですよね。ガイドブックにはいろいろなお店が載っていますが、こちらのお店は間違いなくどこよりも美味しいスープが食べられます。

ヘルシンキ市内にはハカニエミ・マーケット店の他にも２店舗お店があります。

他のお店で食べたことはありませんが、どこもお店の雰囲気は似た様な感じです。以前、オールドマーケットホールに行った時にお店の前を通ったのですが、古き良き大衆食堂という感じでした。オールドマーケットホールもハカニエミマーケットホールと似ている市場ですが、オールドマーケットの方が市場自体が小さいです。それもそのはず！ハカニエミ・マーケットはヘルシンキで一番大きい市場なんです。

ヘルシンキは小さな町で北欧が特別好きではない人が訪れたら、そんなにやることはありません。ヘルシンキは1日でも十分に回れます。私自身はフィンランドが好きなので何回でも行きたいですが、ただの旅好きの方にとっては退屈になる可能性がある国です。そういう時にはマーケットめぐりがおすすめです。