東京から日帰りできる百名山に”瑞牆山(みずがきやま)”があります。
そのお隣には瑞牆山と共に人気を誇る金峰山があります。どちらも日帰りで行ける山ではありますが、中級レベルで登り甲斐もある山です。そして何より東京からのアクセスがとてもよく、行きやすいところがポイントです。
瑞牆山って山梨のどこにある?
瑞牆山は山梨県の北杜市にあります。
車でもバスでも行くことが可能ですが、韮崎駅より1時間以上かかるので車で行く方がおすすめです。日帰りで帰るためには始発の電車で都内を出発しても、登山口につくのが遅い時間になってしまうからです。
《バス》茅ヶ岳みずがき田園バス
・JR中央線「韮崎駅」より山梨峡北バスで1時間20分。「瑞牆山荘」下車。
【乗り場】韮崎駅前広場「2番線」
【運賃】大人2,060円
【運行時期】
・4月第1土曜日~11月23日の期間のみ
【本数】韮崎駅からは行きは1日6本/韮崎駅行きは7本
《車》
・中央自動車道「須玉IC」より26km。
バスは季節運行となり冬期は運休なのですが、
年末年始の5日間限定で「みずがき号」というバスが出ています。
ただし、このバスは韮崎駅からではなく、「増富温泉〜瑞牆山荘」間の運行になるので注意が必要です。
主なルートは2つ!”芝生公園ルート”と”みずがき山荘ルート”
瑞牆山への主なルートは2つあります。それが”芝生公園ルート”と”みずがき山荘ルート”です。
①芝生公園ルート
芝生公園はみずがき山自然公園のところにあります。駐車場やトイレが完備されているので、車で行くにはとても行きやすいルートです。この芝生公園からのルートは瑞牆山を一周するコースになります。登りと下りのルートが異なり、さまざまな登山道を楽しめるコースです。
ただし、こちらは富士見平に下山してから駐車場(芝生公園)までがとても長いコースになります。一周するので当然と言えば当然なのですが、下山後に1時間以上歩くのはとても長く感じてしまいます。
【住所】山梨県北杜市須玉町小尾8862−1
【電話番号】0551-45-0277
【駐車場】100台
【トイレ】有
【施設】管理棟、キャンプサイト、芝生公園
【キャンプ】予約可 テント100張
【定休日】水曜日・冬期(12月下旬~4月下旬)
【施設営業時間】9:00-16:30
②みずがき山荘ルート
みずがき山荘ルートは瑞牆山へのピストンのコースになります。登りと下りが同じコースになり、頂上まで登って同じコースを引き返すことになります。芝生公園ルートよりも短い時間で登ることができますが、このコースは岩が多く、タイムを縮めることがとても難しいです。岩がある山道が得意な方にはオススメですが、私は個人的にこのルートのピストンはあまりオススメはしません。岩が多いと前日の天候にも左右されやすく、標準タイムよりも時間がかかってしまうことがあるからです。
ただし、ピストンのため下山後に駐車場(みずがき山荘)まで戻るのは芝生公園に比べて近いです。
そして、瑞牆山荘はその名の通り、宿泊することが可能です。すぐお隣には同じく百名山である金峰山があるので、こちらに泊まって縦走することもオススメです。もちろん駐車場もあります。
【住所】山梨県北杜市須玉町小尾8861
【電話番号】0551-45-0521
【宿泊料金】要問い合わせ
【カフェ・レストラン】9:30-16:00
【予約】可能/当日予約も可(場合によっては不可)
”芝生広場”からスタート!(芝生広場〜芝生広場ルート)
都内は深夜に出発しました。
同行者との兼ね合いやレンタカーが24時間やっていないことが理由で、そう遠くない山梨でも深夜に出発することが多いです。もちろんそのままでは早く着いてしまうので、途中のサービスエリアで何時間か仮眠をとってから、登山口に行くようにしています。都内を早朝に出発すると到着が遅くなってしまうことが理由です。
芝生広場の駐車場から撮った瑞牆山です。写真の右側に見えるのは公衆トイレです。この辺りではテントに泊まっている人も多いので、みなさんこちらのトイレを利用します。
駐車場から登山口に行くには瑞牆山を見て右方向に進みます。
ここがちょっと分かりにくく、どこに進めばいいのか分かりませんでした。事前に調べていかなかったのが悪かったのかもしれませんが、駐車場や広場が広いと逆に分かりにくかったりもします。
沢が多く水がとても美しい!
まずは不動の滝を目指します。瑞牆山は花崗岩で形成されている山です。そのためか岩場が多く、ゴツゴツした場所もとても多いです。平坦な山道を歩くというよりは、岩の間をくぐり抜けて登っていくという感じです。
ところどころに水場もあります。水もとてもきれいです。
沢がとても多いです。
途中には桟橋もあります。どこもきちんと整備されているため、とても歩きやすいです。朝の7時前から登ったこともあり、山道はとても空いていました。
芝生広場ルートからしか行けない!一枚岩を流れ落ちる”不動の滝”!
登山口から約2時間。目の前に現れたのは一枚岩でできた不動の滝です。
流れ落ちる水量はそんな多くないのですが、一枚の岩でできた不動の滝は本当に迫力があります。不動の滝は芝生広場ルートでしかいくことができません。上記のみずがき山荘ルートでは見ることができないので、不動の滝に寄りたい方は芝生広場からのコースを選びましょう!
不動の滝を過ぎるとまた沢が続きます。
みずがき山荘ルートと比べるとロングコースにはなるのですが、水場の美しさを楽しむなら断然こちらのコースがオススメです。写真でも分かる通り、本当に水がきれいで透き通っています。
とは言え、アクセスや時間などを含めて人気なのはみずがき山荘からのルートです。なので、こちらのルートは空いていて歩きやすいことも利点のひとつです。
途中には大きな岩がありました。写真には写っていないのですが、この右側にも同じぐらいの岩がありました。その間をすり抜けて通ります。瑞牆山の岩にはひとつひとつ名前が付けられているそうです。それぐらい岩だらけの山なんです。
登山としてもとても楽しい山ですが、ロッククライミングにもとても人気な山なんです。
駐車場では登山に行く人とロッククライミングに行く人とで行き先が異なりました。頂上から見るとわかるのですが、周囲にも巨大な岩がたくさんあるので、クライミングの練習で来ているチームがたくさんありました。荷物が異なるので見ればすぐにわかります。
絶景の頂上!360度を見渡せる!
登山口から約3時間半で頂上にたどりつきます。ここまでもバリエーション豊かでとても楽しいのですが、それに勝るのがこの頂上です。
頂上は360度どこまでも見渡せる!すぐ目の前には金峰山!
もう本当に絶景です。目の前に見えるのが金峰山。頂上に五丈岩が見えるのですぐにわかります。そしてそのすぐ下に見えるのが金峰山小屋です。また、金峰山からも同じように瑞牆山を眺めることができます。どちらの山も本当に展望がすばらしい山です。さすが百名山!深夜に出発した甲斐がある山です。
こちらは南アルプス!北岳、間ノ岳、仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳など南アルプスの山々が一望できます。本当に見渡す限り、山だらけ。周囲に遮るものは何もありません!こんなに天気のいい日は登らない理由はありません。
そして写真の正面に見えるのは大ヤスリ岩です。こちらがクライミングに人気の岩なんです。この日も登っている方がいました。クライミングに関しては無知なので、これ以上はあえて書きません。
忘れてはいけないのが富士山です。本当にどの山も見えるんです。
人が多く、写真が取りにくい頂上です。どう頑張っても多くの方が背景に入ってしまします。
そしてこちらも!背景には南アルプスが写っています。
頂上はこんな感じです。座ることのできる場所はこの岩の上しかありません。平でもないのでとても座りにくいです。そして奥に見えるのが八ヶ岳です。富士山、北アルプス、南アルプスとすべての山が一望できる贅沢な山です。
頂上から富士見平を経て、芝生広場へ
そして下山です。頂上から富士見平へと下山します。登りとちがうルートになりますが、写真はほとんど撮りませんでした。頂上からは約1時間半です。上記のとおり、こちらのルートは岩だらけです。簡単に通れるところもあれば、慎重に通らないといけないところもあります。最後まで気を抜かずに下山しましょう。
富士見平には山小屋”富士見平小屋”があります。ここから金峰山に行く道がでています。そのため、ここで一泊して縦走する人もいるそうです。場所的にとてもいい位置にあります。この小屋については詳細をあえて記しません。
そして、ここからがとても長く感じるのが芝生広場ルート。
岩だらけの登山道を終え、やっと下山と思いきや、ここから駐車場のある芝生広場までがとても長いんです。登山をする方なら経験があると思うのですが、登山道を歩くのはあまり長く感じない場合が多いです。しかし、下山後の林道ってとてもとても長く感じるんです。体力のあまりない方は、みずがき山荘ルートをおすすめします。
富士見平から芝生広場までは約1時間半かかります。早朝から登ったので昼過ぎには下山しましたが、日帰りできる山だと甘く見ていると日没ギリギリになる可能性のある山です。遅い時間からの登山は危険です!都内から行く場合は早朝には登山口につけるようなプランを立てましょう!
瑞牆山(みずがきやま)
標高:2230m
標高差:955m
難易度:中級★★★☆☆
歩行時間:6時間20分 (芝生広場〜瑞牆山〜富士見平〜芝生広場)
ヤマスタ:有り(百名山)
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