チェコの首都プラハ(Praha)はとても美しい街として世界的に知られています。
プラハは第二次世界大戦などの影響を受けなかったため、昔のままの美しい街並みがきれいなまま残されています。
そして、プラハは「プラハ歴史地区」として世界遺産に登録されています。その範囲は866haにも及び、プラハ中心部、旧市街、西岸のフラッチャニ地区などがそれに値します。
★主な世界遺産
・プラハ城(聖ヴィート大聖堂、聖イジー聖堂)
・カレル橋
・ストラホフ修道院
・旧市庁舎(天文時計)
・ティーン聖堂
・ゴルツ・キンスキー宮殿
・旧ユダヤ人墓地 (Old Jewish Cemetery)
・旧新シナゴーグ (Old New Synagogue}
その世界遺産の中でも、とても美しくて有名なのが「聖ヴィート大聖堂」です。
聖ヴィート教会はどこにある?
聖ヴィート大聖堂(Katedrála svatého Víta)は「プラハ城」の敷地内にあります。
プラハ城はヴルタヴァ川の西岸にあり、フラッチャニ地区に属しています。フラッチャニ地区はその一帯が丘の上にあり、プラハの街並みを見渡すことができるエリアです。
プラハ城はヴルタヴァ川の西側にあります。
川の東側からカレル橋を渡って歩いて行くこともできます。
とても近いというわけではないですが、街並みが美しいので徒歩で行くのも楽しい場所です。
★アクセス
【電車】地下鉄A線「マロストランスカ駅 (Malostranská)」下車。
【トラム】22番「Pražský hrad駅」下車。
季節や施設によって営業時間が異なる!
聖ヴィート大聖堂はプラハ城の敷地内にあるので、営業時間はプラハ城と関係しています。
しかし、プラハ城の敷地内にはさまざまな施設があり、施設ごとに時間が変わるため、ちょっと複雑になっています。
【営業時間】
《4~10月》6:00-22:00(プラハ城敷地内)/9:00-17:00(城内各施設)
《11~3月》6:00-22:00(プラハ城敷地内)/9:00-16:00(城内各施設)
※施設によって営業時間が異なります。
★聖ヴィート大聖堂(Katedrála svatého Víta)
【営業時間】聖ヴィート大聖堂の受付は15:40まで
《4~10月》
・月~土:9:00-16:00、日:12:00-16:00(聖ヴィート大聖堂)
・10:00-17:00(聖ヴィートの宝物展/聖ヴィート大聖堂の大南塔)
《11~3月》
・月~土:9:00 – 17:00、日:12:00 – 17:00(聖ヴィート大聖堂)
・10:00-18:00(聖ヴィートの宝物展/聖ヴィート大聖堂の大南塔)
季節や施設によって、営業時間は細かく分かれています。
ちょっと複雑なので、観光に行く場合には予め確認しておいた方がいいです。
入場料もとても複雑!いくつかのコースがある!
プラハ城の入場券にはいくつもの種類があります。
どこまで見たいかによって、料金もコースも変わってきます。
聖ヴィート大聖堂を見れるチケットは2種類あります。
プラハ城をひと通り見たいなら、Aコースがおすすめです。
★入場券
【Aコース】CZK 350
・旧王宮、常設展「プラハ城歴史物語」、聖イジー教会、黄金の小道、火薬塔、聖ヴィート大聖堂、ロジュンベルク宮殿
【Bコース】CZK 250
・旧王宮、聖イジー教会、黄金の小道、聖ヴィート大聖堂
完成までに600年もの年月がかかっている!
聖ヴィート大聖堂はチェコで最も大きい教会です。
お城の敷地内にある教会だと思って行くと、本当に驚く壮大さです。
現在の場所に最初に建てられたのは925年のことです。当初はロマネスク様式の教会でした。その後、1060年になるとバシリカ様式の大きなものが建てられました。
そして建てられたのが3代目の今のゴシック様式の教会です。
現在の聖ヴィート大聖堂は1344年より建築が始まりました。その後、聖ヴァーツラフ礼拝堂や黄金の門などは完成したのですが、大南塔は完成しませんでした。そして、1419年に戦争により、建設は一時中断されました。その後、数百年にわたり、聖ヴィート大聖堂は完成することがありませんでした。
その後、工事が再開したのは何百年も経った19世紀に入ってからのことです。そして、完成に至ったのは1929年だというのだから驚きですよね。実に600年もの年月が完成までにかかっているんです。
ゴシック様式についてはこちらから♫
壮大でインパクトの強い造り!
とてつもなく大きいのが聖ヴィート大聖堂です。
外側は見る場所によって全く形が違う、とても複雑な造りになっています。
こちらは聖ヴィート大聖堂の後ろ側です。
人の大きさと比べると、それがいかに大きいものなのかが分かります。
作りがとても印象的で、今まで訪れたどの教会よりもインパクトの強いものでした。何かのおとぎ話に出てくるような、とても深い歴史が刻まれているようなそんな印象を強く受けました。
とても美しい”バラ窓”!
内部は壁一面がステンドグラスで飾られています。
どこを見渡してもステンドグラスなので、壁面がとても美しい教会です。
こちらは教会の正面の内部です。
外から見るとバラ窓になっているところが、内部ではステンドグラスで光輝いています。
★バラ窓
ゴシック様式で多く取り入れられている円形の窓のこと。主にステンドグラスで作られている。真ん中から放射線状に伸びているのが特徴。バラは聖母マリアを表すことがあり、語源はそこからきているという説がある。しかし、17世紀以前は「バラ窓」という言葉なく、車輪という意味からきていると考えられている。また、ゴシック様式だけではなく、ロマネスク様式のバシリカでも使われている。
【バラ窓が使われている主な教会】
・パリのノートルダム大聖堂、ラン大聖堂、シャルトル大聖堂など。
「バラ窓」のあるオルヴィエート大聖堂についてはこちらから♫
ステンドグラスの数がとにかく多い!
壁一面がステンドグラスなので、どこを見ても本当にきれいです。
建築に600年もの年月を要した理由がなんとなく分かる気がしました。
ありとあらゆる場所がステンドグラスなので、どこを見ればいいのかわかりません。
本当にインパクトの強い、素敵な教会です。
600年もの年月がかけられて作られた大聖堂の建築には、たくさんの建築家が関わりました。建築家や時代が変わる度に、作り直したり、新しく付け加えたりと、時代とともに変化してきた教会です。
15世紀後半になると、再び工事がはじまったのですが、資金不足のため再び中断されました。その後、ゴシック様式にルネサンスやバロック様式の要素を取り入れたんだそうです。
外から見ても分かるように、内部はとても広いです。
プラハ城にはたくさんの施設がありますが、一番の見どころは間違いなく「聖ヴィート大聖堂」です。
チェコ出身の画家「ミュシャ」のステンドグラスがある!
なぜ私がプラハを訪れたか?
それはチェコ出身の画家である「アルフォンス・マリア・ミュシャ(Alfons Maria Mucha)」が好きだからです。
プラハにはミュシャが携わったたくさんの建築物があります。
★プラハ市内にある代表的なミュシャの作品
・聖ヴィート教会のステンドグラス
・市民会館の市長の間にある天井画
・ミュシャ美術館
教会内にはミュシャが造ったステンドグラスがあります。
ミュシャの作品は、花や植物と女性の組み合わせのものが多く、女性をとても美しく描くのが特徴です。タッチがやわらかく、色合いがとても美しい作品が多いです。他に似ている画家もあまりいないので、作品をみれば、ひと目でミュシャのものだとわかります。
聖ヴィート大聖堂のステンドグラスは、ふだんのミュシャの作品とは異なり、教会に合わせた宗教的な作品に仕上がっています。色合いはミュシャらしく、色鮮やかで、他のステンドグラスと比べても一目置く存在となっていました。
市民会館のミュシャの作品についてはこちらから♫
教会内で最も有名な”聖ヴァーツラフ礼拝堂”
大聖堂で一番有名なのが「聖ヴァーツラフ礼拝堂」です。
ここにはチェコの守護聖人が埋葬されています。
このアーチ状の天井はヴォールトと言われる建築様式です。アーチを並行に押し出したような形状であり、柱が少なくても保てる形状になっています。
プラハに行ったら絶対に行きたい場所!
聖ヴィート大聖堂はとても混雑しています。
入場するのもけっこう並んだような気がしますので、時間に余裕のあるプランにしておいた方がいいです。プラハ城の敷地がとても広いので、ゆっくり見るなら午前中から行った方がいいかなと思います。
プラハはとても美しい街並みで、見どころがたくさんあります。
どこを見渡しても、中世の街並みがとても美しいです。
しかし、その中でも「聖ヴィート大聖堂」は見応えのある観光名所でした。世界遺産でもあるので、プラハに行くなら是非おすすめしたい観光地です。
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