ロヴァニエミは、フィンランドのラップランド地方にある小さな町です。
サンタクロース村があることで世界的に有名な町です。
そして、ロヴァニエミはフィンランドのオーロラ観賞地として、とても人気な町でもあります。
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ロヴァニエミに関しての詳細は他記事でご覧ください♫
ロヴァニエミのオーロラツアーってどんなもの?
ロヴァニエミで有名なオーロラツアーが”モイモイ号”です。
日本のツムラーレコーポレーションという会社が運営しているツアーです。
モイモイ号は簡単にいうと、ホテルまで迎えに来てくれる送迎付きのツアーです。オーロラが出るまで外で待機するわけではなく、小屋の中でのんびり待機できるという北国に慣れていない方でも簡単に参加することができるツアーです。
オーロラ鑑賞というと極寒の夜に外で延々とオーロラを待つイメージがありますが、このツアーはそうではありません。
申込方法はWEBか現地のデスクで予約することができます。
★モイモイ号
【運営会社】ツムラーレコーポレーション
【集合場所】サンタクロースホテル、スカイホテル
【所要時間】4時間
【料金】大人85ユーロ、子供(4~12歳) 45ユーロ
【ツアーガイド】日本人スタッフ
現地にオフィスはある?現地予約はできる?
ツムラーレコーポレーションでは、毎年冬季にロヴァニエミ市内に臨時のオフィスがオープンします。
オフィスの場所はロヴァニエミ市内の中心部で2ヶ所設置されます。
ひとつ目はツアーオフィスで小さな商業施設の中の2階です。
ふたつ目がサンタクロースホテル内のロビーです。
《ツアーオフィス》
少しわかりにくいのですが、この住所にある建物内の2階にあります。
この建物は小さな商業施設になっていて、飲食店や雑貨屋などが入っていました。
★ツアーデスク
【住所】Valtakatu 26 M 4, 96200 Rovaniemi
【電話番号】 +358 -(0)40 680 5808
【営業日】12月〜3月頃
【営業時間】
・月~金 09:30-11:30/14:00-17:00
・土日祝 14:00-16:00
※2020年の情報は出ていませんので、例年のものを記載します。
《ツアーデスク》
こちらはサンタクロースホテル内のロビーに設置されるデスクです。
ホテルは町の中心部にあり、アクセスがとてもいい場所にあります。
★ツアーデスク
【住所】Korkalonkatu 29, 96200 Rovaniemi
【電話番号】+358 -(0)40 680 5808
【営業日】9月半ば〜11月下旬
【営業時間】月~金 14:00-16:00
現地予約はこの2カ所のオフィスですることができます。
受付時間は時期により異なりますが、空きがあれば当日の16〜17時まで可能です。
私自身は天候やその他の理由から、WEBでの事前予約は行わずに当日現地で予約しました。上記のツアーオフィスで行いましたが、日本人のスタッフがいるので、日本で予約するような形で簡単に予約をすることができました。日本人スタッフなので、説明もとても丁寧でわかりやすかったです。
当日の午後に予約しましたが、ツアーにはまだ空きがありました。
集合場所はホテルのロビー!
ツアーの集合場所はサンタクロースホテル(上記)かスカイホテル(LAPLAND HOTELS SKY OUNASVAARA)です。
オーナスバーラ・スカイホテルはロヴァニエミ郊外の小高い丘の上にあるホテルです。
このツアーに参加する可能性があったので、私はこちらのホテルに宿泊していました。
■LAPLAND HOTELS SKY OUNASVAARA
ホテルの詳細については別記事でご覧ください♫
待機場所は各ホテルのロビーで、時間になると迎えが来ます。スカイホテルは20:30集合でした。
日本の会社が運営しているので、添乗員は日本人で参加者も日本人です。
参加者の確認をロビーで行い、全員の確認がとれたらバスに乗り出発です。
ツアーの参加者は何十人かいましたが、大人だけではなく子連れのファミリーも何組かいました。日本の会社なので子連れでも安心して参加できることがこのツアーのポイントです。
①20:30~ 各ホテルのロビー集合
②オーロラ鑑賞と軽食
③23:45~ コタ出発
④0:30 各ホテル着。解散。
添乗員の説明がおもしろい!
目的地までは約30分ぐらいです。
その日の状況に合わせて、オーロラの出やすい場所へ移動し続けるツアーもありますが、モイモイ号はいつも同じ場所で開催するツアーです。
夜なので車窓からの景色はほぼ見えず、実際にどこに行っているのかはわかりませんでした。
行きの車中ではフィンランド歴が長い日本人の添乗員が、オーロラの説明をしてくれました。
オーロラは写真でのイメージぐらいしかなかったので、そのお話がとても面白かったのを覚えています。
待機場所は可愛らしいコタ!
バスに30分ほど揺られて到着したのは可愛らしい小屋でした。
この小屋のことをフィンランドではコタ(kota)と言います。
コタは主に木材を使用して作られた小屋やテントのことで、ラップランドでは19世紀まで住居として使用していたそうです。
この小屋以外には周囲には何もなく、辺りはとても静かでひっそりとしていました。
周囲が真っ暗なのではっきりとは見えませんでしたが、このコタの目の前は湖が広がっている様でした。湖といってももちろん凍っているので、夜の暗闇の中で見ると何もない広い土地という感じでした。
コタでは軽食を楽しめる!
コタに到着後はオーロラが出るまで各自が自由に過ごします。
その間、ツアーとしては何もすることはありません。
外は極寒の季節でしたが、コタ内はとても暖かくて快適でした。
コタではどこか懐かしさを感じるお菓子、温かいコーヒーと紅茶が振る舞われます。
一番左側のものはジンジャークッキーです。
程よい固さと生姜の味がとても美味しかったです。
コタにはフィンランド人のご夫婦がいました。コーヒーなどを入れてくれたり、してくれました。仲の良い年配のご夫婦という感じで、とても和む空間でした。
フィンランドで定番のマッカラが食べられる!
そして、ここでは1人1回ソーセージを焼くことができるんです。
フィンランド人のおばさんにお願いをして、棒についたソーセージをいただきます。あとは各自ここで焼きます。
このソーセージはフィンランドではマッカラ(MAKKARA)と呼ばれています。
フィンランドでは日常的にマッカラを食べる習慣があります。日常的に食べることももちろんなのですが、キャンプやさまざまなイベントの時にこのようにして焼いて食べるんだそうです。
火で直接炙っているのでとても熱く、冷まさないと食べられませんでした。
ツアーではこのような軽食しか食べられないので、ご飯を食べてから参加した方がいいです。
夜20時すぎから深夜にかけてのツアーになるので、食べて行かないとお腹がすくと思います。
そり遊びもできる!
このままコタで過ごしてもいいのですが、コタ周辺なら外に出ることもできます。
といっても真っ暗で何も見えないし、これといって何もありません。
外に出る時は大抵、ガイドさんがついてきてくれます。
外にはソリがあるので、それを借りて子供たちは滑っていました。
コタの隣にほんの少しだけ坂があり、そこでソリ遊びができるんです。
といっても本当に短い距離の坂です。
外には街灯がないので、何か明かりを持って行かないといけませんが、それも確か借りられます。
あまり定かな記憶ではないのですが、コタにあるこのランタンを借りられた気がします。
まあ、外に出るといってもコタの前の敷地だけなので、携帯の明かりでも十分です。
どんな服装がいい?
私が訪れたのは冬真っ只中の2月の中旬でした。
寒い日のロヴァニエミはマイナス20度ぐらいまで気温が下がります。
私が訪れた時はたまたま暖かい日が続いていたので、寒い日でもマイナス15度ぐらいにしかなりませんでした。
私自身は北国出身なので、マイナス10度ぐらいの気温には慣れています。そのため、そこまで寒くは感じませんでしたが、それは北国の寒い冬に慣れていることが大きいと思います。東京などの温暖な地域で育った方だと、おそらくとても寒いと感じると思います。
さて、本題の防寒具ですが、みなさん着ていたのはスキーやスノボのウエアでした。
私は登山着とスノボのウエアを持参しました。
フィンランド滞在中は登山ウエアのハードシェルやフリースを重ね着していました。このツアーに参加した時は、登山着とスノボのウエアを重ね着していました。
靴は登山靴で行きました。
同行者はスノーブーツを履いていましたが、それでも問題はなさそうでした。
ロヴァニエミなどのラップランド地方は北極圏のため、ヘルシンキとは雪の量が違います。ヘルシンキは2月でもあまり雪がありませんでした。全くないわけではないのですが、アスファルトが見える状態なので、スノーブーツを履くほどの降雪はありませんでした。
★持参した防寒着
・スノボのウエア上下
・ハードシェル(登山着)
・フリース(登山着)
・極暖/ヒートテック
・ウルトラライトダウン
・タイツ/登山用の厚い靴下/登山用の手袋/ニット帽
・トレッキングシューズ(登山靴)
私は登山をしているので、防寒着はすべてスポーツウエアを持参しました。登山用のものはどれもマムートのもので、登山ウエアで人気の高いブランドのものです。そのため、とても暖かく、この格好で寒いとは思いませんでした。日常的にスポーツをしない場合は、防寒具になるようなものを、ひと通り揃えてから行く必要があります。
日本で日常的に着ているコートでは寒くて耐えられません。この時期のラップランドには、日本のタウンカジュアル的なファッションは必要ないと思います。
オーロラは見えた?
先に言ってしまうと、オーロラには出会えませんでした。
訪れた時期は毎日天気が悪く、一面雲で覆われていました。
北国の冬はどこもそうですが、晴れる日はあまりありません。この時期のフィンランドも毎日曇りか雪マークでした。
そして天気よりも重要なのが、太陽の力です。
オーロラの出現には太陽の力が大きく関係しています。
私は専門家ではないので詳しいことは分からないのですが、オーロラが出現しやすい時期というのは太陽のエネルギーが強い時だと言われています。さまざまなサイトでオーロラ予報を載せていますが、それらの予報はこの太陽のエネルギーを基に作られています。
たとえ天気がよくても、太陽のエネルギーが小さいとオーロラが見えにくいんだそうです。
私が訪れた時期は、太陽のエネルギーがそう大きくはありませんでした。
オーロラ予報によると帰国後すぐの時期からエネルギーが高まっていました。
実際に私が帰国後には各地でオーロラが出現していました。
さまざまな条件が一致しないと見えないのがオーロラですが、一番確率が高いのは太陽のエンルギーが大きい時です。その時に合わせてオーロラ観測に行った方が、オーロラが見える確率が高いです。
もちろん運もあるのですが、オーロラにはそう簡単には出会えません。
私の友人もロヴァニエミに一週間滞在して、オーロラを待ちましたが、結局オーロラを見ることはできませんでした。長く滞在したからと言って見えるわけでもありません。
オーロラだけのためにフィンランドに行くとがっかりしてしまうこともあるので、他の楽しみも作って行った方がいいと思います。冬のフィンランドはとても寒いので、屋内でできる楽しみがあった方がいいかもしれません。
このツアーではオーロラが見えない場合には、帰りにオーロラのポストカードをもらえました。
全体を通して…
全体を通してどうだったかというと、オーロラに出会えない場合は割高なツアーだと思います。
待機時にやれることはありませんし、夜なので景色を楽しむこともできません。
しかし、コタの中で待機できるので、待機時も暖かいところで快適には過ごせます。
そして、周囲に明かりがないため、オーロラが出た場合はきれいに見える場所です。目の前が湖なので、三脚なども立てやすく、撮影はとてもしやすいと思います。
他にもツアーがあり、そちらのツアーはオーロラが出やすい場所を探して、バスで動き回るというものでした。日によってはロシアとの国境近くまで行くようで、オーロラに会える確率は高そうでした。同じ場所で待機するよりは、移動式のツアーの方がいいのかもしれないとこのツアーに参加後に感じました。
また、ロヴァニエミはラップランドでは大きな町です。
町の中は夜でも明かりがあるので、真っ暗になることはありません。
ツアーに参加せずに町の中でオーロラ観測をするのは、なかなか難しい気もします。それぐらい明かりが灯っている町です。他記事に書きましたが、ホテル周辺からオーロラを見たいならサーリセルカの方がいいと思います。サーリセルカはロヴァニエミよりもさらに北にあるオーロラ観測で人気の町です。
サーリセルカの詳細につきましては、他記事をご覧ください♫
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