【東京から日帰り】《百名山》アクセスがいい!新宿から1本で尾瀬戸倉へ!夜行バス”尾瀬号”で行く至仏山!

【東京から日帰り】《百名山》アクセスがいい!新宿から1本で尾瀬戸倉へ!夜行バス”尾瀬号”で行く至仏山!

 

東京から前泊なしで行ける百名山に「至仏山」があります。

 

”日帰りで行ける”ではなく”前泊なし”と書いたのは、今回のプランでは行きは夜行バスを使用したからです。夜行バスを使用した場合は日帰りとは言い難いので、敢えて前泊なしと書きました。山は車で行く方が簡単なので、公共交通機関を使用するとどうしても行ける山が限られてしまうんですよね。私自身、都内に住むペーパードライバーで前泊することも好きではないので、なんとかして現地に泊まらずに行ける山を探して登っている状況です。

 

 

そんな中でも前々から行きたかったのが至仏山です。至仏山というと、一体どこにあるの?と思う方もいるかもしれませんが、”尾瀬にある山”というと何となく場所がわかる方もいるのではないでしょうか。ハイカーだけではなく、観光客にも人気のスポットが尾瀬です。そんな尾瀬の魅力をご紹介します。

 

 

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尾瀬ってどこ?どんな場所?

「尾瀬」は日本でも有名な観光地です。福島県、群馬県、新潟県の3県にまたがる場所にある湿原です。その周辺は「尾瀬国立公園」に指定されています。尾瀬だけだと3県にまたがる場所にありますが、国立公園になると上記の3県に栃木県が加わり4県をまたがるエリアになります。尾瀬は広域に渡るため、どこからどこまでを尾瀬と呼ぶのかは曖昧な部分もある様です。一般的には、尾瀬ヶ原、尾瀬沼、至仏山、燧ヶ岳の周辺のことのようです。

 

尾瀬は約1万年前に作られ、さまざまな歴史をたどり、今のような湿原になったと考えられています。尾瀬はさまざまな媒体で特集されることが多いので、どんなところなのかはご存知の方も多いのではないでしょうか。湿原とは本来の意味では淡水の湿った草原のことのようです。国内最大の湿原は釧路湿原です。他には立山の弥陀ヶ原などがあります。立山高原バスで通る場所にある湿原です。

 

 

 

 

 

至仏山!

そんな尾瀬の中にあるのが至仏山です。日本百名山のひとつです。

 

至仏山は毎年5月から6月頃に入山規制がされていて、入山することができません。尾瀬の水芭蕉の見頃の時期に入山できないので、ハイカーはなかなか水芭蕉に出会えないんですよね。とても残念に思いますが、植生保護のためなので仕方ないですね。ハイカーがとても多い尾瀬なので、登山道の侵食がとても激しいのだそうです。

 

 

★至仏山(しぶつさん)

【標高】2,228m

【レベル】中級レベル

【所要時間】約7時間

【標高差】902m(登り)/711m(下り)

【危険箇所】蛇紋岩がとても滑りやすく、下山には注意が必要。

【ヤマスタ】あり

【今回のコース】鳩待峠〜山ノ鼻〜至仏山〜小至仏山〜鳩待峠 ※山の鼻〜至仏山は登り専用

 

 

至仏山のコースは2つあります。

 

ひとつ目は、鳩待峠から至仏山のピストンです。こちらは約4時間のコースで初心者向けです。至仏山の最短コースで、急登がないため、とても登りやすく初心者には安心のコースです。小さいお子様連れのファミリーはこちらを登っている人が多かったです。また、リピーターの方もこちらを進んでいました。簡単で安全なので誰にでもおすすめのコースです。

 

そして、ふたつ目が、鳩待峠〜山ノ鼻〜至仏山〜小至仏山〜鳩待峠の周回コースです。こちらは中級レベル以上のある程度の登山経験がある方向けのコースです。地図に書いてあるタイムよりも時間がかかるのが特徴で、山の鼻から先は急登が続きハードなコースです。また、山ノ鼻〜至仏山山頂の間は登り専用のコースのため、途中で山ノ鼻に引き返したり、山頂から山ノ鼻へ下山することは禁じられています。実際に下山している方は誰もいませんでした。こちらも登山道保護のための規制だそうです。今回はこちらのコースを紹介します。

 

 

高速バス”尾瀬号”でのアクセス!

都内から尾瀬へのアクセスで一般的なものは高速バス「尾瀬号」の利用です。尾瀬号は関越交通バスが出している高速バスです。新宿から尾瀬戸倉まで1本で行けてしまうバスです。あらゆるアクセスの中で一番簡単です。ただし、5月下旬から10月下旬までの季節運行のため、いつでも利用出来るわけではありません。

 

また、乗車券の予約が出発の2日前までしかできないため、天候に左右される登山の場合は利用しにくいという難点があります。他の高速バスだと当日予約が可能なものが多いので、これについてはとても不便だと感じました。また、予約方法はいろいろあるのですが、どのサイトを利用しても若干面倒です。どれもちょっと利用しにくいんですよね。一般的な高速バスの予約の方が簡単です。

 

 

★尾瀬号(関越交通バス)
 運行期間:2021年5月28日〜10月17日 ※毎年この時期の季節運行
 《乗車停留所》バスタ新宿・練馬駅・川越駅西口
 《降車停留所》尾瀬戸倉(大清水)
 《所要時間》約5時間
 《本数》行き帰り共に1日3便(昼行2便・夜行1便)
 《運賃》「新宿〜尾瀬戸倉」 閑散期:3,800円 通常期:4,200円
 《予約日》出発日の1ヶ月前〜2日前まで

 

尾瀬号には昼行便と夜行便があります。目的によっては昼行便でもいいかと思いますが、前泊なしで登山で行くなら夜行便がおすすめです。特に尾瀬号の場合は通常の夜行バスに比べても現地に到着する時間が早いため、時間を有効に使えるというメリットがあるんです。一般的な夜行バスの場合は早くても現地着が5時ぐらいのことが多いですが、尾瀬号の場合は4時前に到着します。後ほど詳しく書きますが、尾瀬戸倉から更にバスに乗ることになるのですが、それでも東京から行ったとは思えないほど早い時間に登山口に到着できます。

 

★尾瀬号・夜行便
 バスタ新宿(22:00)〜 尾瀬戸倉(3:30) 〜 大清水(3:50)  
到着時間が前後する場合があります。

尾瀬戸倉から登山口のある鳩待峠までは更にバスに乗ります。そのバスの始発は4:40分です。尾瀬号では尾瀬戸倉に到着するのは通常だと3時半になり、バスを降りた後に1時間ほど待ち時間ができてしまいます。そのため、尾瀬号の運転手さんによっては尾瀬戸倉は一旦通過し、終点の大清水まで先に行き、その後に尾瀬戸倉で降ろしてくれる場合があります。尾瀬戸倉で先に降りたい場合は降りることも可能です。しかし、先に降りたとしても鳩待峠行きのバスはまだない時間なので、特にメリットはないと思います。

 

私自身は事前にこの情報を得て行ったのですが、やはり大清水に先に行き、その後でバスを降ろしてくれました。到着時間ははっきりとは覚えていませんが、4時10分ぐらいだったと思います。まだ星が見えていました。尾瀬戸倉にはトイレとチケット売り場しかないので、この気遣いはとてもありがたかったです。先に尾瀬戸倉で下車したいかの希望を聞いてくれたのですが、先に下車した人は誰もいませんでした。

 

 

関越交通バスはどこでもそうですが、とても丁寧で利用しやすいバス会社です。アナウンスや全体的な対応がとてもいいです。この日のアナウンスもとても丁寧で、他のバス会社と比べても感動するものがありました。ただし、尾瀬号の夜行便を使用する場合にひとつだけ注意点があります。それは車内のカーテンです。一般的な夜行バスでは乗車時から車内のカーテンが閉められていて、運転席と客席の間にもカーテンがあることが多いです。しかし、尾瀬号はカーテンが閉まっていませんでした。なので、窓側の方がカーテンを閉めてくれない場合、カーテンが開いたまま乗車することになります。夜行バスでなかなか眠れない方は注意が必要です。

 

また、車内アナウンスも注意が必要です。一般的な夜行バスでは途中休憩の時にはアナウンスはせず、ライトだけ点けることが多いのですが、尾瀬号の場合は途中休憩でもアナウンスがあります。丁寧なのはいいのですが、続けて眠りたい場合には注意が必要だと思いました。こういう点が気にならない場合にはとても乗りやすいバスだと思います。

 

 

 

尾瀬戸倉から鳩待峠へのアクセス

至仏山の登山口は鳩待峠にあります。尾瀬戸倉から鳩待峠までは乗合バスで行くことができます。

 

尾瀬戸倉にはトイレとチケット売り場があります。以前は観光案内所があったそうですが、現在はやっていないとのことでした。私が訪れたのは10月初旬でしたが、尾瀬戸倉に到着した時にはまだ星が出ていました。何もない場所なのでどこにバス停があるのか見えないのですが、尾瀬号の運転手さんが丁寧に説明してくれるので問題ないです。尾瀬号からチケット売り場までは少し歩きますが、チケット売り場には灯りがついているのでそこを目指せばいいだけでした。歩くと言っても視界の範囲内なので、昼間であれば何の問題もないような距離感です。

 

★尾瀬戸倉から鳩待峠へのアクセス
 《運賃》大人(中学生以上)1,000円/小学生以下:500円
 《チケットの購入方法》尾瀬戸倉のバス停前の券売機。(早朝は無人でした。)
 《始発》尾瀬戸倉発(4:40)〜 鳩待峠着(5:20) 

 

 

始発は4:40でしたが、始発よりも大分前に続々と乗合バスが到着します。大型のバスではなく、バンタイプの乗合バスがたくさん来ました。バスの準備が出来次第、乗合バスに案内されました。尾瀬戸倉から鳩待峠の間にはゲートがあり、そこが開く時間が5時とのことで、それに合わせて出発してくれるようでした。このバスは尾瀬号と同じ関越交通バスでした。

 

乗合バスはたくさん来るので、座れないということは多分ないと思います。私が行った時は始発の時間でしたが、4時半ぐらいの段階で10台ぐらいのバスが来ていました。時間が早すぎたので、乗合バスに乗った人は尾瀬号を降りた人だけだったと思います。マイカー規制の時期だったので駐車場に到着する車は何台かいましたが、それほど多くはありませんでした。

 

 

尾瀬戸倉から40分ほどで鳩待峠に到着しました。鳩待峠の段階でも外はまだ真っ暗でしたが、ここでも運転手さんが丁寧に案内をしてくれるので迷うことはなかったです。ヘッドライトを使用している方もいましたが、少しずつ明るくなってくる時間だったのでライトなしでも歩くことはできました。

 

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