【寝台列車で行くオーロラ鑑賞】サンタクロースエクスプレスで、ヘルシンキからロヴァニエミへ

【寝台列車で行くオーロラ鑑賞】サンタクロースエクスプレスで、ヘルシンキからロヴァニエミへ

今冬は3度目のフィンランドに行きました。
今回はオーロラを見ることが目的で、友人と2月にフィンランドを訪れました。私は3回目のフィンランドでした。フィンランドは熟知しておりますが、極冬のフィンランドは初めてでした。今回は長年の夢であったサンタクロース・エクスプレスでヘルシンキからロヴァニエミを目指しました。

サンタクロース・エクスプレス(Santa Claus Express)は、ヘルシンキからロヴァニエミまで走っている夜行列車のことです。フィンランド国鉄(VR)のサイト上では、Inter  City Trainと表記されています。ヘルシンキからロヴァニエミまでは約830kmあります。

サンタクロース・エクスプレス(Inter City Train)の夜便は二便あります。時期により時間の変動は多少ありますが、大体がヘルシンキ中央駅(helsinki)発が18時台と23時台です。どちらも12時間前後でロヴァニエミ(Rovaniemi)に到着します。乗り換えもありません。夜に乗れば朝に到着します。

私たちはInter City Train 273便に乗りました。ヘルシンキを23:13に出発して、ロヴァニエミに翌10:51に到着する便でした。日本と違い、深夜まで営業しているレストランがそう多くあるわけではありません。22時過ぎには中央駅に向かいました。極冬のフィンランドでしたが、中央駅では同じくサンタクロース・エクスプレスを待つ人々が中央駅構内のベンチで待機していました。深夜でも人が多くいるので怖さもありません。サンタクロース・エクスプレスは、ほぼ時間通りに到着しました。

乗車後そんなに時間が経たないうちにチケットの確認に駅員が部屋を訪れました。モバイルでチケットのQRコード見せて完了です。最近は航空券も電車もQRコードが付いているので、チケットをプリントアウトする必要はありません。便利な世の中になりましたね。

今回利用したのは、シャワートイレ付きの二人部屋の個室です。この部屋は二階にあります。スーツケースを広げるのは厳しい狭さですが、一晩過ごすには十分な広さでした。二段ベッドにはコンセントや時計などが付いていました。他には小さな椅子やテーブルがありました。バスルームには、洗面台とトイレ、そしてシャワーが付いていました。洗面台をくるっとひっくり返すとシャワーが現れる仕組みでした。水の使用制限もなく、お湯の温度もちょうどよかったです。

列車の揺れもそんなに感じなかったので、ぐっすりと眠ることができました。早朝の雪景色は非常に美しく、車窓から眺めた景色は忘れられません。飛行機でヘルシンキからロヴァニエミに飛んだ方が時間短縮にはなります。しかし、寝台列車は夜に出発して朝に到着するので、12時間かかるとしても無駄にはなりません。また、移動費とホテル代込みの値段だと考えると非常にお得な交通手段だと言えます。日本国内では寝台列車に乗る機会があまりないのが実情です。いつもとは違う経験を他国で経験してみるのも非常に良い体験となります。

サンタクロース・エクスプレスの詳細については、次回の記事でお伝えします。

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