奥多摩で中級デビューにふさわしい山が川苔山(かわのりやま)です。水場が多く、川や滝がとても美しい山です。どの季節もとてもきれいな山ですが、新緑の季節が特にオススメです。
スタートは奥多摩駅からです。青梅線の終点である奥多摩駅で下車します。シーズンや土日の早朝にはとても混雑している奥多摩駅です。
奥多摩駅のすぐ目の前にバス停があります。雲取山に行くなら、写真右奥のバス停から乗ります。川苔山の場合は1枚目の写真のポスト横のバス停①番乗り場から行くことができます。今回は川乗橋ルートをご紹介します。
「川乗橋」に行くためには、鍾乳洞行きか東日原行きでいくことができます。どちらにしても1時間に1本しか出ていないので、注意が必要です。特に平日は8時代の次が10時代になるので、時間厳守でいく必要があります。
所要時間は約13分。運賃は250円です。バスの詳細は下記HPでお調べください。
奥多摩駅からのバスはどこ行きでも、乗車人数によって臨時便を出してくれることが多いです。とても混雑していても乗れなかったことはありません。ただし、人身事故などの遅延の場合は対応してくれないことが多いです。そういった場合、臨時便は多く出してくれるのですが待ってくれるわけではありません。
川乗橋で下車したら、50分ほど車道を歩きます。登山道入り口の細倉橋までは車道が続きます。この周辺には水場が多くて川がとてもきれいです。
見下ろすと川があります。奥多摩は水場が豊富にあります。川の音が聞こえるので、とても癒されるエリアです。丹沢や秩父には川のない山も多いですよね。
どこまでも川が続きます。苔もとてもきれいです。
川乗橋から歩くこと50分弱、距離にして2.7kmです。細倉橋に到着しました。この時は使えなかったのですが、ここにはお手洗いがあります。そして、ここからは山道です。写真でも分かる通り、時期によってはツキノワグマが出ることもある地域なので、ご注意ください。
山道に入っていくと更に川が増えます。新緑も秋もとてもきれいなところです。
川苔山の中でも2番目ぐらいに、キレイな場所です。道がとても狭いので注意して渡らないと、下に落ちてしまいます。秋から冬にかけては落ち葉も多いので、さらに注意が必要です。
細倉橋から45分ほど歩いてたどり着くのが、百尋の滝です。とても大きくて迫力があります。そして滝の真下に行くことができるので、本当に癒されるスポットです。滝のそばって本当に涼しいんです。真夏に行くととても爽快です。川苔山は平日にしか登ったことはないのですが、混んでいたことはありません。タイミングがいいのか、いつもここも貸切です。
落差は40mあるそうです。近づいてみるとその迫力に驚きます。百尋の滝は真冬になるとキレイに凍るそうです。写真を見たことがあるのですが、冬もとても美しい場所でした。
百尋の滝から頂上までは約2時間です。足毛岩分岐の後の尾根のあたりは、山道がわかりにくく迷いやすいので注意が必要です。尾根はどこが道なのか分かりにくく、周辺を見渡してみてもどこからでも登れる雰囲気になっているのです。何度か行っていると分かるようになるのですが、いつもその辺りで不安を覚えます。
分かりにくいのですが、尾根のところは360度こういうのが広がっているんです。どちらの方向にも進めそうな感じです。
そして頂上です。山々を一望できます。
新緑の時には見えなかったのですが、秋に行った時には富士山に出会えました。中央の山が富士山です。
川苔山は、昔の表記だと川乗山と書くそうです。川苔山は、そこまでハードな山ではないですが、6時間以上かかるコースなので安易に行くことはオススメしません。6時間となると早朝に行かなければ、確実に失敗します。特に夏場は午後に天気が崩れやすくなるため、早く下山しなくてはなりません。
以前、雲取山の七ツ石小屋で言われたことがあります。それは夏山は午後になると天候が変わりやすく、雷雨や豪雨になることも多いので、とにかく早く下山をした方がいいということでした。ロングコースの場合は、ご注意くださいね。
頂上から約2時間40分で下山です。帰りは鳩ノ巣駅に着くルートです。
アクセス
JR青梅線・奥多摩駅下車。鍾乳洞または東日原行きのバスに乗り、約13分。川乗橋下車。
川苔山(かわのりやま)
標高:1363m
標高差:登り954m/下り1048m
難易度:中級★★★
歩行時間:6時間10分
ヤマスタ:有り(奥多摩10座)
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