【山小屋】《槍ヶ岳》上高地からもヒュッテ大槍までもコースタイムは約5時間!お風呂も入れる”槍沢ロッヂ”!

【山小屋】《槍ヶ岳》上高地からもヒュッテ大槍までもコースタイムは約5時間!お風呂も入れる”槍沢ロッヂ”!

北アルプスの槍ヶ岳と言えば、登山をはじめた誰もが登りたいと一度は思う人気の山です。むずかしい山や魅力のある山はいくつもあるのですが、その通過点のひとつが槍ヶ岳だと思います。

 

そんな槍ヶ岳にはたくさんのコースがあります。今年はどのコースを行くか、どの縦走路を使用するかと迷う人も多いかと思います。

 

 

そんな中で今回は一番ポピュラーな”上高地スタートの槍沢コース”を選択しました。

 

今回は槍沢コース1日目で宿泊した「槍沢ロッヂ」についてご紹介します。

 

 

2日目に泊まったヒュッテ大槍についてはこちらから♫

 

 

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槍沢ロッヂってどこにある?

上高地からスタートするのが槍沢コースです。槍沢コースは最低でも2泊3日以上かかるコースです。上高地から槍ヶ岳は標準タイムでも10時間以上かかるので、槍ヶ岳に向かう途中でどこかに1泊する必要があります。

 

山小屋泊なら1日目は一般的には「槍沢ロッヂ」に宿泊します。それは途中の横尾では近すぎるし、槍沢ロッヂよりも先に進んでしまうと槍ヶ岳山頂近辺まで山小屋がないからです。

 

 

上高地バスターミナルから槍沢ロッヂまでは約5時間です。ここまではほぼ平坦な道のりです。

槍沢ロッヂからヒュッテ大槍までは約5時間です。

 

 

★槍沢ロッヂ

【電話番号】090-3135-0003

【営業期間】2022年4月27日(水)~2022年11月3日(木)

【収容人数】150名 ※2022年は80名に減らして営業

【チェックイン】15時まで

【チェックアウト】8時まで

【予約開始日】宿泊日の1ヶ月前の朝9時から

★宿泊料金

【1泊2食】13,000円

【1泊3食お弁当付き】14,500円

【1泊夕食付き】11,500円

【1泊朝食付き】10,500円

【素泊まり】9,000円

※小学生以下の子供は全プランで5,000円引き

 

 

 

 

予約は宿泊日の1ヶ月前から!

槍沢ロッヂは槍ヶ岳山荘と同じ系列ですが、予約はそれほど大変ではありませんでした。別記事に書いた様に、槍ヶ岳山荘の予約はとても大変だったのですが、こちらは簡単に取れました。

 

ただ、槍ヶ岳山荘と同じ系列なので、予約は宿泊日の1ヶ月前からでした。燕山荘グループのように、宿泊日に限らず、一斉に予約受付がスタートする方が予定が立てやすいのは確かだなと思います。

 

 

 

こちらが槍沢ロッヂの外観です。

 

大正6年創業というので、もっと古めかしい山小屋のイメージでしたが、思ったよりもきれいで大きい小屋でした。

 

 

写真は撮りませんでしたが、外にはテーブル席がいくつかあり、素泊まりの人がご飯を食べれる場所がありました。時間に問わず、テーブル席は埋まっていて、早く到着した人がのんびりご飯を食べていたりしました。

 

槍沢ロッヂの周囲には何もなく、絶景と言われるような景色が見える場所でもないので、翌日に備えてご飯を楽しむ人が多いように見えました。小屋では缶ビールや酎ハイはもちろんのこと、生ビールも飲めました。

 

 

11時から14時まではランチもやってる!

 

 

 

10時から14時まではランチもやっているようでした。

 

ただ、槍沢ロッヂは1日目で泊まる人が大半なので、ランチを食べている人は見かけませんでした。私自身もこの日は持参したご飯を食べました。1日目だと食料がまだたくさんあるので、小屋でランチを食べる機会がないんですよね。食料が足りなくなるのは2日目以降です。

 

 

また、メニューにもあるように、売店にはカップラーメンなども売っているので、そういうものを購入して食べることもできました。私自身は少食のほうなので、登山の時に食料が足りなくなることはほとんどないのですが、男性の方だと足りなくなることもあるようです。そういう状況の時にはとても助かるシステムだと感じました。

 

 

 

 

チェックインは簡単!セルフのコーヒーや荷札サービスがある!

槍沢ロッヂのチェックインは他の山小屋と同様です。名前や連絡先、人数などの個人情報を聞かれる程度でした。同じ時間に到着した人がいなかったのもあり、待たされることもなく、すんなりとチェックインができました。

 

コロナ禍のせいなのか9月だったせいなのか、混んでいる印象はありませんでした。すでに到着している人もたくさんいましたが、そこまで多くはなかったです。

 

 

 

右奥が受付です。ここではチェックインの他にグッズの購入などもできます。

 

また、こちらのテーブルでは飲食が可能なので、のんびりご飯を食べている人も多かったです。火を使う場合は外のテーブルか、小屋の隣にある炊事場を使用できました。

 

 

 

こちらがセルフコーヒーです。

 

これは本当に嬉しいシステムでした。いろいろな種類があって選ぶことができたし、セルフなのでいつでも利用できるのがとても良かったです。縦走の場合はできるだけ荷物を減らしたいので、こういうサービスはとても嬉しいです。翌日に泊まったヒュッテ大槍にも似た様なサービスがありました。そちらはフリードリンクでした。

 

 

また、写真の右側に見えている「荷札」というのは、自分の荷物に荷札をつけてここに置いていくことができるというものです。私はその仕組みを知らなかったので、荷物を全部持って槍ヶ岳に向かいましたが、後になって思い出すとこれを利用している人もとても多かったです。

 

登山では荷物が軽いに越したことはないので、荷物を置いて行けることはとても嬉しいことです。この仕組みはいろいろな山小屋でやっていますよね。本当に便利だと思います。

 

 

 

 

ホールの窓際には槍ヶ岳のスタンプがありました。種類がたくさんあるので、集めている人はとても楽しそうです。

 

 

 

コロナ禍のおかげで部屋を広々と使えた!

 

 

こちらが館内図です。

 

さっき紹介した受付があるところがホールです。

 

 

そして、私が泊まった部屋は2階にあがってすぐの駒草という部屋でした。どの部屋も山にちなんだ名前が付けられていました。

 

 

 

本来であれば6人部屋であろう部屋なのですが、コロナ禍のため、こちらを2人で利用できました。とても広いので、同行者とくっつくこともなく、広々と使えてとても良かったです。コロナもいいことはあるなと思いました。通常期なら1枚の布団に2名利用ぐらいが一般的ですよね。

 

翌日に泊まったヒュッテ大槍は規模がとても小さいので、コロナ禍でも広々と使うことができなかったので、こちらはとても贅沢に使用できたなと後になって思いました。

 

 

山小屋でこんなに広々使えるのは贅沢ですよね。コロナで山小屋の料金もどんどん値上がりしてしまったけれど、悪いことばかりではありません。今だからできる楽しみ方もあると思いました。

 

 

コロナ禍なのでこちらの山小屋でも、インナーシーツの持参は必須です。使い捨ての枕カバーは小屋に準備されていました。使用後の捨てる場所もありました。

 

 

 

こちらは部屋の外の通路です。

 

ここに靴置きがあるので、自分の部屋の外に靴を置くことができました

 

 

コロナ禍で定員を減らして営業しているせいか、靴箱もガラガラで十分なスペースがありました。

 

 

 

 

無料の充電コーナーがある!スマホもバッテリーも充電可能!

 

 

客室のある2階にはここから進みます。

 

写真の左奥にはトイレ、浴室、乾燥室などがありました。写真真ん中にあるのが充電コーナーです。

 

 

 

 

なんと!小屋で携帯の充電が可能でした!

 

山小屋で充電ができるのは初めてでした。スマホやバッテリーなどはここに放置しておくスタイルなので、心配な方には不向きですが、問題ないでしょ!という方にはとても嬉しいサービスだと思います。

 

 

今はいろいろなモバイルバッテリーがあるので、3日程度で充電が足りなくなるということはないですが、こういうサービスはとても嬉しいですよね。特にアルプスの場合は何日もかけて縦走する人が多いので、そういう方には特におすすめです。

 

 

 

階段や壁にはたくさんのアルプスの山々の写真が貼られていました。

 

 

 

どの写真もとても素晴らしかったです。いつでもこんな景色が見られるなんて、羨ましい限りです。年に数回行く程度では、いい景色に出会えるとは限りませんよね。

 

 

 

 

15時〜17時までは入浴ができる!

 

写真左側が食堂です。素泊まりにしたので、小屋食は食べませんでした。

 

 

そして、槍沢ロッヂにはお風呂があるんです。

 

山小屋なのにお風呂に入ることができるんです!入浴時間は15時から17時までで、浴室は男女別に用意されています。シャワーはなく、シャンプー、石鹸、歯磨き粉の使用はできません。お風呂に浸かるのみ!の入浴が可能です。

 

 

それでも入浴できるだけでとても嬉しかったです。混んでいるかな?と思いましたが、誰もいなかったので同行者と貸切で利用ができました。時々、お風呂の外の扉の音がしましたが、誰も入ってはきませんでした。みなさん様子を見て入っているのだと思います。

 

 

 

山小屋グッズ!

 

 

槍沢ロッヂには5種類のバッジがありました。

 

槍ヶ岳のバッジと槍沢ロッヂと書かれたバッジです。どれもかわいいのでどれにしようか本当に悩みました。

 

 

 

 

そしてバンダナです。帰宅後に買えばよかったと思ったグッズです。バンダナは大判のハンカチとしても使えるので、日常的にとても使いやすいんですよね。

 

グッズは他にもTシャツや手ぬぐいなど色々あったようですが、写真は撮りませんでした。グッズとは違いますが、槍ヶ岳のワインもありました。

 

 

 

 

外にもこんな仕掛けが!

 

小屋の外に出ると、望遠鏡が置いてありました。

 

「槍が見えるよ」と書いてあるとおり、ここから槍ヶ岳が見えました。この画像にも写っていますよね!望遠鏡を覗いてみたら、穂先の上で人が動いているのが見えました。早朝でもたくさん人がいるんだなと思いました。

 

 

山小屋っていろんな仕掛けがしてあって、とても面白いです。

 

 

 

感想

上高地からの槍沢ルートで1日目に欠かせない宿泊地が「槍沢ロッヂ」です。9月上旬に行きましたが、とても混雑していることもなく、とても快適に過ごせました。

 

小屋もとてもきれいで使いやすく、トイレも十分な広さがあったり、トイレの中に着替え室があったりと、何においてもとても使いやすい小屋でした。トイレは中からも行けますが、外から行くこともできました。

 

また、写真には撮りませんでしたが、外にあるテーブルなども使いやすく、いつまでも外にいたくなるような雰囲気でした。

 

 

シーズン中だったのでもっと混んでいるのかと思いましたが、空いていてとても快適でした。行ったのが金曜日だったせいもあるのかもしれませんが、本当に快適でした。ここから上高地も槍ヶ岳も決して近くはありませんが、1泊目に宿泊するにはちょうどいい地点だったと思います。

 

次回、同じルートで槍ヶ岳に行く場合もこちらに泊まりたいです。

 

 

2日目に泊まったヒュッテ大槍についてはこちらから♫

 

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