【東京から日帰り登山】絶景が素晴らしい!三ノ塔尾根から行く塔ノ岳②!大倉からのアクセス!

【東京から日帰り登山】絶景が素晴らしい!三ノ塔尾根から行く塔ノ岳②!大倉からのアクセス!

大倉から三ノ塔、そして烏尾山荘までは前回の記事でご紹介しました。

 

今回は烏尾山荘から塔ノ岳までをご紹介します。

 

烏尾山荘から先はいくつものスポットがあります。山荘だったり山だったりといろいろあるのですが、休憩箇所も多く、とても楽しいコースになります。

 

 

【烏尾山荘から塔ノ岳までのスポット】

  1. 烏尾山荘(標高1,136m)
  2. 行者ヶ岳(標高1,180m)
  3. 新大日(標高1,340m)
  4. 木ノ又小屋(標高1,396m)

 

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烏尾山荘から新大日!ガレ場や鎖場に要注意!

 

烏尾山荘の周辺からの景色はとてもきれいです。

 

表尾根は景色を遮るものがないのでどこも本当に眺望がいいです。三ノ塔尾根で見たよりも相模湾が近く見えました。

 

 

烏尾山荘から行者ヶ岳の間は表尾根の中でも鎖場やガレ場がとても多いエリアです。危険で通るのが怖いという部分はなかったのですが、細い橋のようなところがあったり、滑りやすい場所があったりします。この周辺で滑落事故もおきているのでご注意ください。

 

また、行者ヶ岳周辺は台風や大雨などの天候で崩落の危険が高いエリアです。直前の天候によっては危険が伴う可能性がありますので、事前に道路状況等をお調べすることをお勧めします。

 

 

行者ヶ岳には特に何もありません。この標識があるだけです。

そして、次は新大日へと向かいます。

 

 

 

行者ヶ岳〜新大日への間は急登の連続です。この辺りは体力的にもとても辛い場所になります。階段やガレ場、鎖場があり、とても登りにくいです。

 

 

 

階段や鎖場はきれいに整備されているので、危険を感じる部分はありませんでした。三ノ塔コースは全体的に山道の手入れが行き届いています。

 

 

 

こちらが新大日です。行者ヶ岳から約40分です。

 

以前はこちらに新大日茶屋があったのですが、管理人の都合により現在は閉鎖されています。建物は残されていますが廃墟となっています。そして、新大日にはベンチがあり休憩できるスペースがあります。そこまで広いスペースはありませんが、休憩しやすい場所です。

 

 

 

新大日から木ノ又小屋までは約10分!

 

その先にあるのが木ノ又小屋です。新大日から約10分です。

 

以前インスタで木ノ又小屋のコーヒーの写真を見て、いつか立ち寄ってみたいと思っている山小屋です。こちらも烏尾山荘同様にとてもこじんまりとしている山小屋なのですが、表尾根コースの休憩場所として人気が高く、この日も敷地内はとても賑わっていました。トイレも完備されています。

 

★木ノ又小屋

【標高】1,396m地点

【営業日】通年(週末のみ)

【収容人数】15名(個室なし)

【宿泊料金】※要予約
・1泊2食付き:大人7,000円/高校生6,500円/小中学生5,000円
・1泊夕食付き :大人6,000円 / 高校生5,500円 / 小中学生4,000円
・素泊り(布団付き) :大人4,000円 / 高校生3,500円 / 小中学生2,000円

【販売品】
・ペットボトル、コーヒー、ノンアルコールビール :400円
・カップラーメン :400円(お湯付き)
・ビール(350ml) :500円
・あま酒 :300円
・かき氷 :400円(夏季限定)
・酒類 :600円~800円(日本酒・ワイン・焼酎)

【設備】トイレあり(使用料金100円)/水場なし/その他設備なし

【連絡先】090-9383-2455 kinomata_info@ocha-time.xsrv.jp 

 

 

木ノ又小屋から塔ノ岳は約20分!

 

木ノ又小屋から塔ノ岳山頂までは約20分です。

 

ここまで来てしまえば、むずかしいことはありません。

 

 

今まで何度も塔ノ岳に登っていますが、大倉尾根コースと丹沢山コース以外の道が山頂に存在することをこの日まで気付きませんでした。それもそのはず!ご存知の方も多いと思いますが、塔ノ岳山頂は基本的にガスっていて天候が悪く、景色がきれいなことはごく稀です。標高はさほど高くはありませんが、山頂を覆うものが何もないので、何月に行っても山頂はとても寒いです。そのため、私の場合は少し休憩したらすぐに下山をしてしまうので、他のルートが存在することに気づきませんでした。

 

写真を撮り忘れてしまいましたが、三ノ塔コースは山頂から大倉尾根に向かって左側にあります。標識がありますのですぐに見つけられると思います。

 

 

 

塔ノ岳山頂から富士山がきれいに見える日は年に数日しかない!

 

これまで何度も塔ノ岳に登っていますが、山頂からの景色がきれいだったことはほぼありません。お昼近くに行くとガスがかかっていることが多いです。

 

しかし、塔ノ岳は朝日がきれいな山として人気がとても高いです。以前、他の登山者に伺ったところ、早朝は景色がきれいに見えるそうです。実際にSNS等で写真を見たことがあるのですが、塔ノ岳から見える朝日はとてもきれいでした。一度でいいから見てみたいと思っています。

 

 

 

 

そんな塔ノ岳なのですが、この日ははっきりとした富士山を眺めることができました。

 

何度も登っていますが、山頂から富士山が見えることを知ったのはこの日が初めてでした。コロナもあり、年末ということもあったせいかとても空いていて、のんびりと景色を堪能することができました。あとは縦走だったため、いつもの大倉尾根からのコースよりも山頂に着くのが遅かったせいもあると思います。三ノ塔経由だとどうしても時間がかかってしまいます。

 

 

 

いつも景色が悪いので何も見えない山だと思っていましたが、晴れるととても景色がいいんです。塔ノ岳はただ辛いだけで何もいいことがない山だと思っていましたが、こんな景色の日も稀にあるので、リピーターが多い理由もわかる気がしました。

 

 

 

塔ノ岳に泊まることもできる!尊仏山荘のトイレは快適!

 

そしてこの日、初めて尊仏山荘でトイレを利用しました。いつも花立小屋でトイレに行くことが多いので、頂上では立ち寄ったことがありませんでした。山小屋内にトイレがある場合は、靴を脱いだり、山小屋の方にトイレをお借りすることを伝えなければいけないイメージが強かったので面倒だと思っていたんです。実際に山ではそういうトイレもたくさんあります。山梨の三ツ峠山のトイレはそういうタイプでした。

 

 

しかし、尊仏山荘のトイレはとても快適でした。

 

山小屋の入り口とは別にトイレがあり(山荘に向かって左側)、男女別になっていて個室がいくつもありました。山ではなかなか広いトイレはないのでとても感動しました。使用料は丹沢の他のトイレ同様100円です。

 

 

また、尊仏山荘はアットホームでとても過ごしやすい山小屋だそうです。塔ノ岳だけであれば泊まる必要はありませんが、丹沢山や蛭ヶ岳を目指すのであればどこかで宿泊した方がいいと思います。私自身は日帰りで行ける丹沢に宿泊するのは嫌なので、丹沢山まで足を運べたことはありません。調子のいい日に丹沢山まで足を運びたいと思ってはいるのですが、塔ノ岳で疲れてしまうのでいつも断念してしまいます。

 

丹沢山は百名山なので早々にクリアしたいのであれば、宿泊することをおすすめします。日帰りで行くのはなかなか厳しいです。

 

 

★尊仏山荘

【営業日】通年

【収容人数】15名(個室なし)

【宿泊料金】
・1泊2食付き:大人7,000円
・1泊1食付き(朝食 or 夕食) :大人6,000円 
・素泊り(布団付き) :大人5,000円
・お弁当:1,000円

【設備】トイレあり(使用料金100円)/水場なし/その他設備なし

【連絡先】070-2796-5270 

 

 

下山は大倉尾根が無難!三ノ塔コースは中級者以上向け!

 

下山も選択肢はいろいろありますが、今回は慣れている大倉尾根から下山しました。三ノ塔コースは時間がとてもかかるのでピストンするには厳しいコースだと思います。無難なのは行き帰りのどちらかは大倉尾根を利用するコースです。大倉尾根は階段しかないのできついコースですが、三ノ塔コースに比べると距離が短いので速いです。

 

三ノ塔縦走はとても楽しいコースですが、アップダウンが激しく、鎖場やガレ場など歩きにくい箇所が多いです。滑落しやすい場所も多いので、疲れている日や雨の後には向きません。

 

 

大倉尾根に飽きてしまい安易に決めた三ノ塔コースでしたが、想像以上に時間がかかりました。大倉尾根と同じ6時間程度で登れると思っていましたが、実際には休憩を含めて8時間半かかりました。間違っても遅い時間からの登山には向かないコースです。

 

 

そして、大倉尾根と違うのは途中で引き返すのが難しいということです。

 

私の感覚ではアップダウン、ガレ場、鎖場などが多い山は引き返すことが難しいと感じます。大倉尾根のように階段の連続であれば逆ルートもむずかしくはありませんが、こういった山は登ることはできても下りるのはむずかしいということが多いです。

 

 

総合的な感想としては、三ノ塔尾根からの縦走コースは初心者向けではありません。ある程度、登山をしていて山に慣れている方向けです。また、初めて塔ノ岳に行く方にもおすすめできません。絶対に無理だということはありませんが、大倉尾根に比べるとハードルが高いコースだからです。

 

大倉尾根は筋肉的にきついコースですが、それだけと言えばそれだけです。三ノ塔コースはいろんな意味でむずかしいコースです。でも、丹沢が好きな方にはおすすめしたいコースです。

 

 

POINT

①中級者以上向け

②想像以上に時間がかかる。

③アップダウンが激しく、鎖場やガレ場がある!

④時間と体力に余裕のある方向け!

⑤遅い時間からは向かないコース

 

 

 

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