【フィンランド料理】《郷土料理》コケモモのソースで食べる”トナカイ肉の煮込み”!臭みはある?

【フィンランド料理】《郷土料理》コケモモのソースで食べる”トナカイ肉の煮込み”!臭みはある?

日本で生活している中で北欧料理にふれ合う機会はほぼありません。日本には北欧料理のお店があまりありません。そのため、フィンランド料理って何?北欧料理ってどんなものがあるの?と疑問を持つ方も少なくはないでしょう。

 

そんなフィンランド料理は世界で”まずい料理”として知られています。同じく”おいしくない料理”といわれているイギリス料理と並ぶものがあるそうです。

 

 

フィンランドを代表する料理と言えば、

 

 

・トナカイ肉

・サーモン

・ミートボール

・ライ麦パン

・ニシンの酢漬け

・カレリアパイ

・シナモンロール

 

などが代表的なものです。

 

 

 

今回はその中からトナカイ肉をテーマにしたいと思います。

 

 

フィンランドの記事はこちらから♫

 

 

トナカイってどんな動物?

トナカイの生息地は北極圏です。フィンランド、ノルウェー、アメリカ、カナダ、ロシアなどがそれに当てはまります。寒さ強いのは分厚い体毛をもっていること、そして保温性に優れていることが理由だそうです。主な生息地から考えても、トナカイが寒さに強いのは一目瞭然です。

トナカイは見た目からも分かる通り、シカ科の動物で鹿の仲間です。大きな違いはメスでもツノがあることです。北極圏は極寒の地です。食糧を探すのは至難の技です。それはすべてが雪の下に埋もれていることも理由のひとつにあげられます。そのためにメスでもツノがあるんだそうです。

 

 

登山でよくシカに会いますが、トナカイと比べると小さくてか弱いイメージがあります。動物には詳しくないので、あくまでもそういうイメージです。

 

 

 

寒さに強そうな体毛ですよね。北極圏で暮らしていける理由がなんとなくわかります。

 

 

そんなトナカイはフィンランドでは食材としても扱われています。

 

今までさまざまな国を旅しましたが、トナカイのお肉に出会ったのはフィンランドだけです。日本でも北海道で食べられるところがあるそうですが、フィンランドのようにどこでも食べられるわけではないようです。

 

 

 

さて、そんなトナカイですが、実際にはどのようなメニューがあるのでしょうか。

 

 

トナカイ肉の煮込み料理!

 

こちらはサーリセルカのホリデイクラブ(Holiday Club Saariselka)というホテルにあるレストランです。

 

お店の名前は”Restaurant Rakka”です。

 

このお店でトナカイのソテーを食べました。

 

 

 

 

 

頼んだのは”Traditional sautéed reindeer/24,60 €というメニューです。

 

メニューには”Mashed potatoes, lingonberries and pickles”という記載もありました。マッシュポテトの上にトナカイのお肉とコケモモのソース、付け合わせはピクルスでした。フィンランドではトナカイのお肉を頼むと多くのお店にこのメニューがあります。

 

 

これはラップランド地方の郷土料理で”ポロン・カリストゥス (poronkäristys)”といいます。

 

 

ポロン・カリストゥス (poronkäristys)

ラップランド地方の郷土料理。

煮込み料理といわれていますが、フィンランドではシチューの一種と考えられています。

マッシュポテトの上に煮込んだトナカイ肉をのせ、コケモモなどベリーのソースで食べる料理です。

忘れてはいけないのがピクルスです。

 

 

そして肝心なトナカイのお肉ですが…

 

トナカイ肉はラム肉に似ています。ラム肉のように臭みが強いのがトナカイ肉の特徴です。好き嫌いがとても分かれる味なので、人によっては食べられない人も多いのではないかと思います。

 

フィンランドではお肉にベリーのソースを合わせることが多いです。ベリーのソースって日本人には抵抗があるかもしれませんが、臭みがあるのでベリーのソースがあることで調和されて、ちょうどいい味になります。私はけっこう好きな味です。この時に同行した友人は不思議そうにこの料理をみていました。

 

ただ、この量を食べ切るのは至難の技です。日本でいう、おつまみぐらいの量ならいいのですが、臭みもあるので量があるとけっこうしんどいです。飽きてしまうと言った方が正しいかもしれません。

 

 

 

ソースに使われるコケモモって何?

 

コケモモはツツジ科の植物です。

コケモモには、ユーラシア中心に生息するカウベリーと北アメリカ中心に生息するリンゴベリーがあります。

 

 

日本ではメジャーではないですが、ベリーが豊富に採れる北欧では日常的に食べる食材として有名です。クランベリーと間違えられることも多いのですが、実際には別物です。

 

 

お肉のソースとしてだけではなく、ジャムやジュース、コンポートとしても使われています。

フィンランドではベリーが多くとれるのでさまざまな料理に使われることが多いです。

 

 

 

  

 

 

 

フィンランドの主食はジャガイモ?

気候の厳しいフィンランドは食材が豊富にありません。現代は発展したので変わりつつあると思いますが、気候の厳しさに変わりはありません。そんなフィンランドでは、パン、ジャガイモ、ベリー、きのこなどを中心とした食文化が根付いています。

フィンランドの主食はライ麦パンやジャガイモです。

 

スウェーデンの絵本「ロッタちゃん」シリーズでも、じゃがいものことが出てきますよね。幼少期からふれた絵本ですが、私が北欧はジャガイモの国なんだと知ったのはその絵本でした。

 

 

 

 

現代はそれも変わりつつあるようですが、その名残が残っているのがマッシュポテトなんですよね。どのお店でもそうなのですが、お肉の下に敷かれているマッシュポテトの量は、ととてつもなく多いです。日本の量で例えるとご飯茶碗一膳分以上あります。お肉を消費するどころかジャガイモを消費することで精一杯になってしまいます。

 

 

 

 

こちらは以前のかもめ食堂で食べた”トナカイ肉の煮込み”です。

 

 

今はオーナーが変わってしまい、メニューも全く別物になってしまいました。以前はミートボールやシナモンロールなどフィンランド中心のメニューが多く、値段も安かったのでよく訪れていました。

 

こちらのお店でもマッシュポテトがぎっしりと敷かれています。それぐらいフィンランドでは当たり前のことなんでしょうね。付け合わせがピクルスじゃないのは、このお店は日本向けに作られていたからなのかなと思います。

 

 

 

 

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